天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

『テント泊縦走』のテストをしてきた【ダイヤモンドトレール】

葛城山頂

 

関西はロングトレイルが多い

日本百名山はその名の通り、日本に100座ある。

しかし、関西にはそれが3つしかない。引っ越してきてはじめてその事実を知った私は少し落ち込んだ。

 

その一方で、関西には低山が比較的多いことに気づいた。

大阪を取り巻くようにそれらは連なっている。北から南へと目を移していくと、六甲、生駒、金峰、葛城といった1000メートル級の山々が電車から見える距離にあり、少し足を伸ばせば琵琶湖周辺の山々、そして南には山深き紀伊山地が控えている。

 

そして嬉しかったことは、その小さな山々は途切れることなく連なり、縦走路を形成していたことだった。1泊から数泊しながら歩けるようなロングトレイルがまとまって存在しているのだ。

兵庫の六甲全山縦走路、京都の京都一周トレイル、滋賀の高島トレイルと比良比叡トレイル、大阪、奈良の生駒山縦走路、大阪から和歌山のダイヤモンドトレール、奈良から三重、和歌山にかけての熊野古道……

一度はどこかで読んだことがあるようなロングトレイルばかりだ。

 

私は垂直に登る登山よりも、横に移動する歩く旅のほうが好きだ。

2019年は二百名山、三百名山に加えて、いくつかのロングトレイルを歩いてみようと心に決めた。

 

関西を代表するトレイル『ダイヤモンドトレール』

ダイヤモンドトレール


今回は関西ではじめてとなるロングトレイル『ダイヤモンドトレール』を歩いてきた。

 

 

ダイヤモンドトレール(略称:ダイトレ)は、1970年に大阪府によって整備された大阪・奈良・和歌山県境の金剛・葛城山系の稜線を縦走する自然歩道である。大阪環状自然歩道の一部を構成している。

(Wikipediaより)

今回は、二上神社口駅から二上山を経て葛城山を目指した。葛城高原キャンプ場で一泊し、翌日は葛城登山口駅へ下山した。

 

 

今回はふたつのテーマを持って歩いた。

ひとつは、疲労度。そして、食料の軽量化だ。

 

テーマ1 テント泊縦走したときに疲労度を知りたい

ダイトレとヒノキ


土日通して歩くと気になるのは、どれぐらい疲労が溜まるのかどうか。そのせいで、翌日の月曜日に起きられないのはマズイ。目覚まし4つでなんとか起きれるぐらいに朝が苦手だから、この点は慎重にいきたい。

 

ダイヤモンドトレールは45キロの長丁場。

通常は1泊2日で歩くことが多いようだ。一日歩く距離はその半分の20数キロになり、一日に歩く距離としてはかなり長い。相当疲労が溜まるだろう。

そこで、いきなり本番ではなく、コース設定を考えた。1泊2日の縦走であるのは変わらないけれど、1泊した翌日は下山するだけにしてみた。

 

ダイトレの杉林


その結果は、心配するほどは疲れなかった。

むしろ、ひさしぶりのテント泊で生き返った気がする。

 

テーマ2 食料の軽量化

ダイトレのトレイル


バックパッキングの装備は、これまでの旅の経験である程度軽量化されている。でも、シビアな登山はしてこなかったため、食料の軽量化には手をつけていなかった。山用の食料は高くて手を出しづらかったのも大きな理由。

 

ドライフード畑のカレー

 

今回は初めてドライフードを試した。

アルファ米が予想外に美味しかった。『カパオリゾッタ』は辛い。『畑のカレー』はリピートしたくなった。

ドライフードにすると食費は数倍になってしまうけど、数泊する旅では軽量化だけでなく栄養も気にしたい。食事が楽しみになれば、長い距離を歩く気力もなる。

 

ダイヤモンドトレール前半まとめ

ダイヤモンドトレールのトイレ


ダイトレで行われる『大阪府チャレンジ登山大会』が翌週にひかえていたせいか人は多かった。

行動着は、化繊の長袖に秋冬用のパンツ。夜は標高約1000mなので冷える。薄手のフリースを着て、その上にダウン上下、ニット帽をしていた。

 

葛城山の夜景

 

『葛城高原キャンプ場』の料金は800円、『葛城高原ロッジ』では日帰り入浴(250円)ができた。自販機もある。

キャンプ場宿泊の人は葛城高原ロッジにて飲み水を頂ける。

(2019年4月6日)