天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

【比較】ソロテント用に軽量なグランドシートを買った

GEERTOPのグランドシート



テントにグランドシート(フットプリント)を使っていますか?

ULなテントを使用している人の中には、軽量化のために使わない人もいるようです。

僕自身も軽量化には気を遣っているつもりですが、それよりもグランドシートを使うことにメリットを感じているので必ず使用します。

 

今回は、格安で購入した『GEERTOP』の軽量なグランドシートを紹介したいと思います。

また、グランドシートを使うメリットや選び方についてもまとめています。

 

グランドシートを使う3つのメリット

僕はテントを張る時には、グランドシート(フットプリント)を使用しています。

 

その理由の一つは、テントを保護するためです。

テントサイトの地面は平滑ではなく、小石や木の枝が散らばって落ちていたり、土の中から尖った石が顔を出していたりするので、雑にテントを張ると底面を傷つけてしまうことがあります。グランドシートの上にテントを立てることで、そうした突起物からテントを守ることができます。

 

また、雨のなかのキャンプでも重宝します。床がテントの底面とグランドシートとで2重になるため、浸水を減らすことができます。

さらに、撤収の際は、グランドシートの上でテントを畳めるので汚れ防止にもなります。

 

グランドシートを持つと重量が増えてしまいますが、大切なテントを守ってくれるので欠かせません。

 

グランドシートの選び方

グランドシートのサイズ

グランドシートのサイズはテントのフロアサイズと同じか、やや小さいものが好ましいです。

大きなものを使うと、はみ出た部分に溜まった水が本体方向に流れて浸水する可能性が高まります。

 

グランドシートの耐水圧

一般的には耐水圧1500mm以上のものが推奨されているようです。

今回調べたものでは1200~2000mmとなりましたが、僕は2000mm程度を基準にしています。純正を買えば大体この範囲内にあると思います。

 

グランドシートの耐久性

グランドシートの強度は生地の種類(ナイロンやポリエステル等)や生地の厚さによります。

テント生地の厚さは20Dや30DというようにDという単位で表されます。Dというのはデニールの略で、糸の太さを表す単位です。この数値が大きくなるほど生地が厚くなるため耐久性が上がりますが、その分重量も増します。

 

ソロテント用の軽量グランドシートを探して

一般的な長方形のフロアを持つソロテントの床サイズは、おおよそ210×80cmです。

このサイズを基準にして、市場に出ているソロテント用のグランドシートを比較してみました。

 

テントメーカーの純正グランドシート

テントのオプションで用意されているグランドシートです。

メーカーによって素材も重量も値段もバラバラです。

 

 

■モンベル/ステラリッジ用 ¥5,060

約82×202cm (テント210×90) 160g

40Dナイロンリップストップ ウレタンコーティング 耐水圧2,000mm

 

■アライテント/トレックライズ0用 ¥4,000

80×205cm(テント80×205cm) 150g

40dnナイロンタフタPUコーティング

 

■MSR/ハバハバシールド1用 ¥8,030

71×211cm(テント216×76) 140g

68Dポリエステルタフタ ポリウレタン&DWRコーティング 耐水圧1200mm

 

■ヘリテイジ/HI-REVO用 ¥6,160

約92cm×200cm (テント203×93)120g

30Dナイロンリップストップ・PUコート 耐水圧2000mm

 

 

UL系のグランドシート

■SOL エマージェンシーブランケット一人用 約142×213cm 約70g

エマージェンシー用のシートで極薄の素材です。今回のなかでは断トツに軽いですね。

 

■タイベック

タイベックは高密度ポリエチレン繊維不織布で、軽くて、透湿性、防水性に優れ、価格も安いという素材です。建築現場で白いシートがかかっていることがありますが、あれがそうです。その性能から、UL界隈では良く見かける素材です。

 

今回新しいグランドシートが必要になって初めに思い浮かんだのがタイベックでの自作でした。ただ耐久性が気になったので今回はパスしました。

「タイベック」の文字の書いてないアウトドアメーカー品もあります。

 

グランドシート単品で売っているもの

特定のテント用ではなく、単品で売っているモノもあります。

こちらは、7つのサイズ展開(幅70/90/120/130/145/180X210CM)で値段が安いのがメリット。

 

■Yueranhu グランドシート テント シート

70cm×210CM 160g 210オックスフォード素材

 

僕が買ったグランドシート『GEERTOP』

今回僕は『GEERTOP』というメーカーのグランドシートを買いました。

価格はメーカー品よりも安く、5つのサイズ展開(210×70/90/140/180/260 cm)があります。

 

■GEERTOP グランドシート

210×70cm 106g

20D片面シリコンコーティング360Tナイロン 耐水圧 PU8000MM

 

正直、アマゾンの商品紹介には不安がありました。該当ページの写真などを見ると、重量については90g、106gの2つ書いてある。耐水圧もPU8000mmとPU5000mmといいかげん……

まあ安いし、タイベックと同じくらいの重量で抑えることができそうなので注文してみました。

 

『GEERTOP』のグランドシートを使ってみた

Durston X-Mid 1 Solidに使ってみた


実際に『GEERTOP』のグランドシートを使ってみました。

テントはDurston X-Mid 1 Solidです。

Durston純正のフットプリントは以下の通り。

 

 

フロアサイズ:230×81cmのひし形

重量:105 g

素材:20 D リップストップポリエステル、Sil/PEUコーティング 2000mm防水

価格:$43

 

 

『GEERTOP』は210×70cmと、大きさが小さめでしたが、重量を減らしたいのでこのサイズを選択。

価格は1/3程度で収まりました。

 

GEERTOPのグランドシートを計測

実測112g

 

この『GEERTOP』のグランドシートを実際に20泊くらい使ってみました。

はじめは、収納袋から出して広げたときに、布と布がくっつくのが気になりました(べたついているわけではありません。コーティングの種類によるものだと思います)。

でも、使っていると(汚れるので)、くっつかなくなってくるので気にならなくなりました。

それから様々な状況でテントを張りましたが、まったく問題なし。

かなり汚れてしまったけど、安いので気にならないのが良いです。もちろんテントに穴は開いていません。

 

残念なのは、テントの底面とサイズが合っていないこと。

メーカー品だとテントとグランドシートを同じペグに固定できますが、サイズが合っていないと「ペグ無し」で使うことになるので、風が強いときにヒラヒラして使いにくいのです。

工夫すれば対処できますが、サイズがピッタリ合っていたら最高でした。

 

トレッキングポールテントにもおすすめ

近頃はテントがかなり値上がりしてしまいました。追加でフットプリント(これも値上がりしてます)を買うのもなかなか大変な状況です。

この薄っぺらい布に4-5000円も出すのは嫌だという人は、こういう選択もありかなと思います。

 

僕が購入にした『GEERTOP』には5つのサイズが出ているので、様々なスタイルに合わせられます。特にテントの底面に合わせる必要のないフロアレスのテント用としては重宝しそうです。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。