森林セラピーロードを歩く
金剛山に続いて、近くの竜門岳(三百名山)にやってきた。
昨日は60Lのバックパックを背負っていたせいもあって、今朝は起きた時から太ももが傷んでいる感じがする。
でも、なんとか行けそうだ。
竜門岳(りゅうもんがだけ・標高904m)は、奈良県にある日本三百名山だ。車は吉野運動公園に停められたが、今回はもう少し先に進み、吉野山口神社上のバイオトイレ付近にある駐車場に停めた。ルートは北側の桜井にもあるようだ。
沢沿いの駐車場からスタートした。ここには、4台分ほどの駐車スペースがあった。吉野山口神社の横を抜け、少し林道を走ればこの駐車場に到着する。駐車場には綺麗なバイオトイレが設置されているのが嬉しい。
しばらく歩くと、突然ハンモックや遊具がある空間が現れた。『森林セラピー仙人広場』とある。
実は、吉野町は森林セラピー基地に認定されていて、竜門の滝に至る道は森林セラピーロードになっている。
こうした認定の森は、全国に現在63か所あるそうだ(2019年6月19日現在)。
信州に住んでいた時によく散歩していた森が、この森林セラピーロードだった。森のなかにウッドチップが敷き詰められた散策路があり、ふわふわとした歩き心地が堪らない大好きな森だった。夏の夜には、カブトムシやクワガタがたくさんいて興奮したものだ。
木漏れ日の散策路
広場を抜け、林道を奥へと歩いていく。今日は快晴。杉林に木漏れ日が差し込んでいて気持ちがいい。まさに森のセラピー。並走する沢は小ぢんまりとしているけど、水は澄んでいて光がキラキラと反射していた。
今年はじめてウグイスの声を聞いた。
遊歩道を行くと竜門の滝にぶつかった。
登山は、2セクションに別れていて、林道の突き当りから、突然階段が現れる。
そこからは、ひたすら杉林の尾根を登っていく。眺望がないので、足元を見つめて一歩、また一歩……。
荷物の重みを感じながら歩く登山はまるでトレーニングみたいだ。実際、今回の登山は、先の縦走に向けてのトレーニングの意味合いもある。だから、今日も金剛山と同じ、60Lのバックパックを背負っている。食料や水がほとんどないからそれほど重くはないけれど、それでも足腰には負担があった。
途中で立ち止まっては、度々後ろを振り返ってみる。やはり眺望はない。上を見上げ、また足元を見つめて一歩ずつ登っていく。
頂上に到着した。
まわりには杉林が広がるだけで、展望はなかった。
社の奥にはさらに道が続いている。音羽山に続く道だろう。こういう道を見ると、もっと先へと歩きたくなるが、今回はここまでだ。頂上で弁当を広げる。展望はないが、逆に風が遮られて良かった。
竜門岳まとめ
沢沿いでゆっくりするだけでも気持ちがいい山だった。気が向いたら山頂までトレーニングがてらに登るのもいい。
今日は、一日中マスクをして登った。本当は見た目が嫌だからマスクはしたくないし、森の新鮮な空気を吸い込みたい。でも、深呼吸をすれば花粉も一緒に吸いこむことになる。昨日の悪夢を教訓に、絶対にマスクは外さないことを誓ったのだ。おかげで、花粉に苦しむことなく終えることができた。
でも、災難は翌日にやってきた。
2日間連続で縦走用の装備で登ったのが体に堪えたみたいだ。
翌日は体中がバリバリになっていた。そして、くしゃみをしたら、ぎっくり腰になってしまった。
(2019年3月27日)