天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

絶景の男体山【百名山】

昨夜に移動してきた歌ヶ浜駐車場で目を覚ますと、また雨がぱらついていた。

でも、今日こそは天気が回復するはずと信じて、男体山の登山口がある二荒山神社に向かう。

駐車場はわかりやすかった。車で鳥居をくぐると、すぐに登山者用駐車場の案内があって迷うことはなかった。

 

 

男体山(なんたいさん・標高2486m)は栃木県にある日本百名山だ。男体山は麓の二荒山神社の御神体山であり、古来より山岳信仰の御山として知られている火山である。神社の受付で入山料500円を支払って登山を開始する。途中に水場はないので注意。

  

男体山

 

上州登山の旅も終わり間近。今日は10座目の男体山。

笹の斜面を急登し、どんどん標高を挙げていく。

多くの人に登られているらしく、登山道が幾筋もついていたのは筑波山と似ていた。

そういえば、筑波山もご神体だし、独立峰っぽいところも似ているし、筑波山の名前は男体山と女体山の総称だ。

 

男体山と中禅寺湖

 

8合目手前で日が出てきた。久しぶりの太陽だ。じめじめとしていた体にエネルギーが注入される気がする。

振り返ると、木々の間に中禅寺湖が輝いていた。

 

男体山からの眺望

 

頂上からはジオラマのような絶景が見えた。

登る予定だった日光白根山に雪が被っている。メチャクチャ風が冷たいけど、眺めは最高。

 

男体山の霧氷

 

頂上付近の岩や木の枝には、氷がついていた。これは霧氷というのだろうか。

冷たい風に吹かれながらパンの昼食をとるうちにガスってきた。たちまち、中禅寺湖も見えなくなってしまった。

風景は一期一会だなと思う。

 

男体山頂上の鳥居

 

もしかしたら、ずっと雨続きの旅だったから、最後に神様は私の願いを叶えてくれたのかもしれない。

山の神様に感謝しながら、下山を開始した。

(2017年10月17日)