代わり映えの無い風景
燧ケ岳を下山したあとは、会津駒ヶ岳の駐車場へと移動した。
駐車場は坂道になっていたので寝辛かった。
朝起きてみると駐車場は満杯になっていて、路駐している車が出ていた。土曜日だからだろう。私は前日の夕方のうちについたので、一番上のスペースに止めることができたようだ。
会津駒ヶ岳(あいづこまがだけ・標高2133m)は、福島県にある日本百名山だ。山頂から中門岳にかけては池塘があり、高山植物が咲く。今回は、滝沢登山口から中門岳までをピストンで往復した。
今回も霧のなかを歩き出した。
すぐに、どんどん人に抜かされるのも毎度のことだ。
尾瀬の山の紅葉は終わりかけている。
前日に雨でカメラが壊れてしまったので今日はスマホで写真を撮っているが、画質は悪くなっても紅葉の美しさは伝わってくる。
ガスっていて頂上からの眺望は望めなかった。
頂上に池塘があるというおなじみの風景だけが見えた。これはこれで好きな風景だけど、たまには晴れてくれって思う。
残りの尾瀬の百名山は至仏山のみになってしまったが、もし雨や霧になるようなら……
登山で膝が痛くなるのは下りの時だとわかってきた。たいがい、足場が悪かったり、段差が大きかったりする下りが長く続いたときに膝が傷みだす。
その点で、飛び石を歩くような苗場山や燧ケ岳とは違い、会津駒ヶ岳の登山道は歩きやすかった。土の道だから膝に負担がない。最後まで膝が痛くなることはなく、散歩のように終えることができた。
下山した後は、檜枝岐の『駒の湯』に入る。昨日の『燧の湯』よりも『駒の湯』のほうはこぢんまりとしていた。
檜枝岐村を出発
この数日で南魚沼からの内陸の山あいを移動してきたが、景色が美しくて満足した。空気が綺麗で、山も川も美しい。
できることなら、いつまでもここにいたい。
でも引越しが控えているから、そういうわけにはいかない。名残惜しいが檜枝岐村を出発することにした。
とはいえ、走るにつれて街の風景が増えてくると、それはそれでホッとする自分がいる。
そんな自分が悲しい……
途中の田島にあったコインランドリーで濡れた服を乾かした。そして弁当を買えたことにすごく満足した。檜枝岐村ではパンしか買えず、毎日レトルトカレーやラーメンを食べていたのだ。
夜に那須の峠の茶屋駐車場に着いた。満天の星空が迎えてくれた。駐車している車は15台ぐらいだろうか。大きい駐車場なので余裕がある。
明日は曇りの予想だが、雨は降らないでくれるだろうか?