古座川は初心者でもチャレンジしやすい川です。レンタルカヌーもありますし、カヤッカーの悩みどころであるカヌーの運搬もカヌータクシーが解決してくれます。
今回は一人のカヤック行を簡単に紹介したいと思います。
古座川をファルトボートで下る方法
10月の初めに、和歌山の古座川をカヤックで下ってきた。
夏から秋へ移り変わるこの季節は、暑すぎないし、水温も冷たくなる前の時期。当日は快晴で、絶好のカヤック日和になった。
フネはフジタカヌーの『アルピナ2-460』を持っていった。このファルトボートは2人艇だけど、シートをアレンジすると1人艇として使うこともできる。
僕はカヌーツアーにしか参加したことがなく、川を一人で下るのは初めての経験だった。
一人で下るときの問題点は、車の回送だ。
今回は、車を「一枚岩」に置いてスタートした。そして、ゴール地点の「ぼたん荘」にカヤックを放置し、コミュニティバスで車へ戻る計画を立てた。
古座川をカヤックで下るときの注意点
古座川は清流として知られている。
しかし、上流にダムがあるせいか、思ったよりも水質は良くなかった。
途中から古座川支流の小川が合流すると、川の色が明らかに変わった。小川にはダムがないので水質が良いのだ。
初心者は「瀬」がどれだけあるのかが気になるところ……
一応、前日に道路から川を眺めて、下る区間の様子をチェックした。すると、瀬は定期的にあり、川の流れも早く感じたので不安になった。
しかし、実際に漕ぎ出してみるとその不安は杞憂だった。マップ(※)の指示通りにコース取りすれば、危険を感じることはほとんどなく、気持ちよく越えることができた。
難しかったのは、鮎師が竿を出していたことだ。一応鮎師が遠くに見えたら停まって声をかけてみたが、竿をあげてくれる人がいなかったのが残念だった。
また、川を横切る竹の障害物があるのも避けなければならない。白い布がついている竹の間を通り抜けるのが古座川のルールだそうだ。
カヤックデビューにもおすすめ
関西でカヤックデビューをするなら、古座川はおすすめだ。
古座観光協会では、初めての人向けにはインストラクター付きの「カヌー体験コース(有料)」を提供しているし、慣れてきたらレンタルカヌーをすることもできる。
カヤックの一番悩ましい問題はカヤックの運搬だけれど、カヌータクシーがあるので利用しやすい。
他にも、ウェブサイトには、川のマップやルール等が載っているなど至れり尽くせり。
もし、古座川へ行ってみようと思った人がいたら協会のHPを必ず参照したい。時期によってカヤックで下っていい区間が決められているからだ。
僕が期待し過ぎていただけで、古座川が美しい川なのは間違いない。初めての人にとっては、楽しいカヤック体験になると思う。
(※)川下り用のマップは古座観光協会のHPで閲覧できる。僕はこれをプリントアウトして利用した。
(10月6日)