奥武蔵で地図読み登山
山が近づくと、電車からはのどかな風景が広がるのが見えた。
家と家の感覚が広くなり、小高い山や畑が見えて、気持ちが和らいだ。
「このあたりに住むのもいいな」と思いながら、身を乗り出して風景を眺めた。
今日は、奥武蔵にやってきた。
先日、初心者向けの地図読みの本を読んだので、その実践をしている。
3回目の地図読み登山になる。
今回は、『山と渓谷 2015年9月号』を参考に歩いてみる。
この号の特集は、『読図が出来れば登山が変わる!「地図読み」読本』。
記事のなかに、今日登る山の詳細レポートがあるので、それを辿るようにして歩く。
先日も同じようにして、『山と渓谷 2016年9月号』 を持って地図読み登山をやった。
奥武蔵を歩く
東吾野駅は、トイレのほかは、コンビニなどは見当たらなかった。
事前に買っていたおにぎりを駅前のベンチに座って食べ、すぐに歩き始める。
しばらく車道を歩く。この行程の1/5ぐらいは車道だ。地図読みの練習にはならなかったが、のんびりとした景色を見ながら歩くのは楽しかった。陽のあたる桜は7分咲きくらいで、もうそろそろ見頃だ。花粉も収まってきたらしく、鼻はぐずるもののひどくはならなかった。ウグイスが鳴いていた。
登山口は、案内図があったのですぐにわかった。この辺一帯はハイキングコースが整備されているようだ。残念ながら、今回のコースは地図には載っていない。
すぐに登りが始まり、間もなく尾根まで登り切った。
尾根の上は広場になっていて、家まで建っている。
以前四国遍路で同じような家を見たことがあって、そのときも羨ましく思った。
どうやったら、山のてっぺんに住めるのだろうか。
広場は登山者がイベントをしていて賑やかだったので、離れた場所で水をとる。すぐに歩き出した。
登山道は標識も多く、迷う感じはしない。ところどころ分かりづらいところはあるが、過去2回の練習のおかげもあって、スムーズに進む。
しかし、一度だけ、標識がなかったら間違いなく行き過ぎただろうという箇所があった。たとえ行き過ぎても、そのうちに気付いてスマホのGPSで確認できるが、もしGPSがなければ現在地を見失っていたかもしれない。
やはり、慎重に進んでいても間違う。
それでも、過去2回に比べて安全に歩けた。『山と渓谷 2015年9月号』は、初心者のぼくが練習するのに良いコースだったと思う。
3回目の地図読み登山を終えて
地図と向き合い、独りで踏み跡をたどる登山は、たとえ低山であっても楽しい。
でも、地図読み登山は一旦終わりにしようと思った。
次は、登りたい山に登ってみたい。
『山と渓谷』を読み、地図読みの実践をするうちに、新たな気持ちが湧いてきた。