天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

【ビッグアグネス】フライクリークUL1EXを8年間使った感想【長期レビュー】

フライクリークUL1EXノーメッシュ

 

ビッグアグネスの『フライクリークUL1EXノーメッシュ』を8年間使ってきたのでレビューしたいと思います。

随分と長く使用しているように思われるかもしれませんが、頻繁にテント泊しているわけではないし、これまで何の不満もなかったので8年が経ったという感じです。主に、ロングトレイルや縦走のように連泊するテント泊で使用しています。軽量コンパクトでバランスのよいテントです。

今回は、愛用している『フライクリークUL1EXノーメッシュ』を紹介します。

 

フライクリークUL1EXノーメッシュのスペック

フライクリークUL1EXノーメッシュ

 

Big Agnes Fly Creek UL1EX ノーメッシュ(日本仕様)

【サイズ】218×76-107×97cm

【重量】約1040g(フットプリント約110g)

 

フライクリークUL1EXノーメッシュ

 

テントを選ぶときの基準

僕がテントを選ぶときに注目しているのは、「ダブルウォール」「ノーメッシュ」「自立式」の3点です。

 

ダブルウォールの利点

空気が抜けるので結露しにくく、結露したとしてもインナーで防げる

シングルウォールに比べて結露しにくく、雨にも強いのがダブルウォールの利点です。また、前室のスペースが確保できるため、靴やザックなどの汚れものを置いたり、簡単な調理のスペースができます。

 

ノーメッシュの利点

ノーメッシュは日本仕様。厳密には後方に小さなメッシュがある。

 

メッシュを多用したテントは通気性がよく夏場は快適です。フライシートまで空間が広がるような開放感があるので僕自身はメッシュ好きなのですが、気温が冷えてくるとフライシートの裏側に結露した雫が風や雨によって落ちてくることがあります。

また春秋の高山は朝晩が冷えるので、温められた暖気が逃げてしまうメッシュは適していません。

 

自立式の利点

後方2か所をペグダウンすると自立する。

 

山岳のテント場では地面が硬くペグダウンできないことがあります。素早く設営する意味でも自立式が望ましいです。

 

フライクリークの特徴は、「ダブルウォール」「ノーメッシュ」「半自立式」です。

僕が『フライクリークUL1EX』を購入したのは2013年ですが、当時は「ダブルウォール」「ノーメッシュ」「自立式or半自立式」のなかで一番軽かったのがフライクリークだったと記憶しています。(もしかしたらNEMOのテントもあったかもしれませんが蛍光緑色が好きではない)

 

フライクリークUL1EXノーメッシュの気に入っているポイント

お気に入りのポイントを紹介します。

 

軽量コンパクト

フライクリークの収納

 

フライクリークの最大のストロングポイントはダブルウォールの半自立式でありながら軽量コンパクトであること。向こうが透けて見えるような極薄の生地のおかげで、荷物全体を軽く小さくすることができます。

 

ハブの使用でポール本数を1本にして軽量化。

 

一方、その軽量性で犠牲になるのは強度ですが、これまでのところ問題になったことはありません。

フライクリークはボトムの生地が薄いとの記述も見たことがあります。たしかに薄いのは間違いありませんが、フットプリントを使用しているため、この8年間で穴はひとつもあいていません。実は、今回はじめてフットプリントに穴を見つけてショックを受けたくらいです。

 

居住性

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一人分に充分な室内

居住性は快適とは言えません。低身長ですが、天井が低いので常に背中が曲がっている状態です。一人用テントは大体同じだと思います。

ドームテントの真ん中で一番高いよりも、出入口付近で高い方が使いやすいのは利点です。出入口がテントの短辺側にある場合は、特にドームテントなどは出入りがしにくくなるものですが、フライクリークのようなデザインだと高さが確保されるため快適に出入りできます。

 

前室は適度な広さで使いやすい。

前室の大きさはまあ普通ではないでしょうか。可も不可もなく、靴や調理道具なんかを置くことができます。

 

カラーリング

だいたい山で見るテントは、緑か青かオレンジか黄色の原色です。メーカー色もあると思うので仕方ありませんが、昔から変わらないのがテントの色。アメリカメーカーのテントの色はコロコロ変わりますが、落ち着く色が多くて好きです。フライクリークのベージュ色も気に入っていて、ずっと飽きがこないのはカラーリングのせいだと思っています。日本メーカーもこんな色で作ってくれたらなあと思うんですけどね。

 

 

簡易タープとして

開放感のある好きな形。

 

フットプリントを利用して、簡易タープ的なものが作れます。

開放感があってとても好きな使い方なのですが、蚊に刺されやすい僕は憧れだけで実際に使用したことはありません。それに、マダニとか蛇とか入ってきたらと想像すると、とてもじゃないけどむり。

でも、雨の日の撤収は便利なのです。これは吊り下げ式+フットプリントの利点で、フライを被せたまま、インナーを濡らさずに畳むことができるのです。

 

ビッグアグネス フライクリークUL1EXはおすすめの軽量ソロテント

いかがでしたでしょうか。

現時点では、ノーメッシュバージョンは発売されていないのが残念です。

メッシュ仕様であれば、『フライクリークHV UL1 ソリューションダイ』が選択できます。総重量907g、フットプリント115gとさらに軽量化された、ほぼ完成されたようなテントです。

 

荷物が軽くなれば心も軽くなるもの。

超軽量なフライクリークUL1をパックに詰めて、山にテント泊はいかがでしょうか。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

動画について

ビッグアグネス フライクリークUL1EXを使用している動画を作りました。

ぜひご覧ください!

 

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