天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

独りで旅をすること『白山』日帰り登山【日本百名山】

白山

 

約3週間の夏休みも、最後の一日を残すのみ。

『雲ノ平周回』を終えて下山した夕方に、折立から別当出合まで約170キロ移動しました。

 

石川県と岐阜県にまたがる日本百名山、白山(はくさん/標高2702m)を日帰り登山しました。

 

 

独りで旅をすること

白山の登山道


頂上に立ち反対方向を望むと、これまでの緑一色の風景とはうってかわって荒涼とした風景が広がっていた。

前情報を入れてこなかったので、この先に何があるのかわからないけど、惹かれる風景だ。地図を見ると周回できそうなので、先に進んでみることにした。

 

白山の頂上からのトレイル

池の向こうにトレイルが伸びる

白山とハイカー

 

一人旅は、こういうときに自由だ。

進むも自由。止まるも自由。

好奇心のまま、自分のスピードで歩むことができる。

 

そして、誰かと一緒にいるときよりも長く、自然と向き合う時間がある。

 

白山の登山道


誰かと共に歩く良さは、経験を共有できること。

 

「おいしいね」

「すごいね」

「来てよかったね」

「幸せだね」

 

「大切な人と何かを分かち合えること」は、人生のいちばんの喜びだ。

 

でも、一人旅も、なかなか良いものだと最近思う。

寂しいからこそ、自然や人との出会いを、より慈しめる気がする。

 

GO SOLO 

独りで行ってみよう。

 

もし、寂しくなったら、もっともっとブログを書けばいい(笑)

旅に出る気力も出てくるから。

 

マツ

花

ピンクの花

白山の花

 

(2019年8月14日)

 

KUMO NO DAIRA - Long Trail Trip  『雲ノ平周回』3泊4日テント泊縦走

雲ノ平

 

 

3週間あった夏休みも、残り5日間となりました。

最後の5日間はロングトレイルを歩く予定でしたが、先日の『信越トレイル』で夏の低山の暑さが堪えたので急遽予定を変更し、再び北アルプスに向かうことにしました。

北アルプスの登山は僕にとって初めての経験だったのに、思いっ切りハマってしまったみたいです。行き先は、山と高原地図に「日本最後の秘境」と紹介されていた雲ノ平です。

 

 

Day1 蟻の行列、イモ洗いの何とか。

折立登山口

北アルプスのハイカー

連なって歩くハイカ

雲ノ平周回の登山道

雲ノ平周回の眺望

ウルトラライトのハイカー

ウルトラライトなハイカーかっこいいなあ

登山道とハイカー

頂上で休憩

北アルプスのハイカー

休み、休み登っていく

頂上を目指すハイカー

薬師峠キャンプ場の夜

薬師峠キャンプ場の夜

 

 

とにかく人が多かった。

テント場では良い場所を確保しても、すぐに隣にテントが張られて気落ちした。夕方には出歩くのも困難なほどに密集した。がまん、がまん。これが休日の北アルプスなんだと自分を納得させようとする。でも、隣人の大きな声が容赦なく耳に響いてくることに、ついに耐えられなくなった。

 

こんな旅なら、もうやらなくていい。 

せっかくの北アルプスなのに……、こんな気持ちになりたくなかった。

 

しかし、翌朝になって登山道を歩き出すと心は晴れていった。

これ以上なく良い天気だし、暑くないし、虫はいないし、周りの山々はすごい迫力。

 

「やっぱり北アルプスは最高かも」とカラッと心変わり。

みんな北アルプスが大好きだから、こんなにも大勢の人が集まってくるんだ。

3日目には、気持ちが割りきれるようになった。

 

Day2 KUMO NO DAIRA

北アルプスのチングルマ

朝の北アルプス

北アルプスの沢

釣竿を出したくなる沢

北アルプスのハイカー

北アルプスのハイカー

薬師沢小屋

薬師沢小屋の急登

雲ノ平

雲ノ平山荘

Kumonodaira Mountain Hut

雲ノ平で自撮り

雲ノ平山荘の遠望

雲ノ平を歩くハイカー

雲ノ平の木道

雲ノ平キャンプ場

雲ノ平キャンプ場

 

雲ノ平は「日本最後の秘境」だそうで憧れる人は多いそうだ。

それを初めて知って、雲ノ平ってどんなところだろうと想像したら、モクモクとした綿菓子のような雲の上にある「天国」みたいな場所が思い浮かんだ。

 

KUMO NO DAIRA。

 

なんだか軽やかな響き。

ここに行こう、いますぐに。

 

Day3 Long Trail Trip

雲ノ平を歩くハイカー

北アルプスを歩くハイカー

山頂のハイカー

北アルプスのハイカー

独り占めしたくなる風景

槍ヶ岳遠望

北アルプスのハイカー

北アルプスの雲海

 

今回のルートは、先日の『裏銀座表銀座』のルートと重なる部分があった。

10日前は霧、今日は快晴。

天候が違うと見える景色が全く違ったことに驚いた。鷲羽岳のてっぺんに登ると、同じ山とは思えないほどだ。そこには半端ない絶景が広がっていた。

 

北アルプスと槍ヶ岳の絶景

北アルプスの絶景

北アルプスの絶景

ザックをデポ

分岐でデポ。数個しかなかったザックが戻ったときには数十個に増えてた

北アルプスで自撮り

北アルプスの稜線を歩くハイカー

稜線を歩くハイカ

北アルプスの稜線を歩くハイカー

北アルプスの頂上に立つハイカー

 

 

燕岳、大天井岳槍ヶ岳水晶岳黒部五郎岳……

長い距離を歩く旅をしていると、少しずつ、頭のなかの地図が繋がっていく。

いままで山の名前なんて興味がなかったのに。

嬉しくなった。

 

Day4 旅の情報

雲ノ平周回の地図

雲ノ平周回の地図

 

雲ノ平周回の行程

Day1 折立~薬師岳~薬師峠キャンプ場

Day2 薬師峠キャンプ場~雲ノ平キャンプ場

Day3 雲ノ平キャンプ場~黒部五郎小舎キャンプ場

Day4 黒部五郎小舎キャンプ場~折立

 

雲ノ平は自分の足で歩かないと行くことができない。だから秘境なんだそうだ。

今回は全行程で約53kmの縦走になった。距離はそれほど長くないし、荷物をデポして登頂することも多いので、あまり疲れずに歩くことができた。

 

登頂した主な山

薬師岳日本百名山

水晶岳日本百名山

鷲羽岳日本百名山

三俣蓮華岳日本三百名山

黒部五郎岳日本百名山

 

雲ノ平周回の装備・持ち物

キャンプ場で調理


10日前の『裏銀座表銀座』縦走の時と同じ装備で歩いた。でも今回は、ダウンなどの防寒着は使用しなくても大丈夫だった。

 

 

雲ノ平周回のアクセス

今回は折立からアクセスした。有峰林道のゲートが開く朝6時に合わせて到着。駐車場は臨時駐車場に案内されて、ほぼ満車の状態だった。

 

最後まで読んで頂きありがとうございました。

(2019年8月10~13日)

お手軽なのに大満足!夏の北アルプス『唐松岳』に登ってきた

白馬村の朝焼け

 

『裏銀座&表銀座縦走』の4泊5日と『信越トレイル』の4泊5日を終えた後は一時帰宅する予定でしたが、1日余裕ができたので再び白馬村に移動しました。

目的は、唐松岳の日帰り登山です。

唐松岳(からまつだけ/標高2695m)は長野県と富山県にまたがる日本三百名山。

北アルプスはやっぱりいいなと再確認しました。

 

 

初級者でも楽しめる唐松岳

唐松岳は、雑誌『山と溪谷 2019年5月号』のテント山行特集のなかで紹介されていて惹かれた山だ。

今回は、八方池山荘~唐松岳頂上山荘までの往復1泊2日のところを、日帰りで登ってきた。

 

「標高1830mにある八方池山荘までゴンドラとリフト2基を乗り継ぐことで大幅にアプローチを短縮できる。白馬三山や五竜岳、鹿島槍ヶ岳などの展望に恵まれ、危険箇所も比較的少ないため、テント泊初級者にもうってつけのコースだ。」

-山と溪谷2019年5月号

 

眺望抜群の別天地までゴンドラとリフトがあり、登山道も歩きやすいので、まさに初級者にも優しいコースだった。実際に、軽装の登山客の姿が多く目立っていた。

前日の『信越トレイル』は標高1000m程度の里山だったのでとにかく暑かったけど、標高が上がるととても涼しくなる。眺めはいいし、虫も少ない。北アルプスはやっぱり気持ちがいい。ハマってしまいそうだ。

 

白馬三山

白馬三山と高山植物

夏山と高山植物。

何という花だろう。山に登るようになってからは、花の名前を知りたくなってきた。

 

白馬三山と八方池

白馬三山と八方池

白馬三山と八方池

 

雲は出ているものの、晴れていたのはラッキーだった。

地元のオジサンによると、この1か月間で雲がかかっていなかったのは1日だけだとのこと。

池に写った白馬三山のリフレクションを狙った。充分、綺麗です!大満足。

 

白馬八方尾根と冬のアクティビティ

「あの子が言ってたとおりになった……」

リフト乗り場の軒先で雨を見ながら立ち尽くした。朝は快晴だったのに、下山途中で天候が急変して雨が降り出してしまったのだ。

今朝のゴンドラで同乗した若い女性に「良い天気ですね」と声をかけたが、彼女は「うーん」と唸ってから「午後から天気が崩れそうだ」と言っていたのだった。さすがに上級者の観察眼はすごい。

 

朝はゴンドラとリフト2つを乗り継いで登ってきた。雨に濡れるのでリフトに乗るべきか迷ったが、すぐに雨が止む気配がないのでレインウェアを着て乗ることにした。

その終点で、朝のゴンドラの女性とばったり鉢合わせすることに。

強風でゴンドラも停まってしまったので、再開するまで少し話をした。

 

白馬はスキー場で有名だ。八方尾根は1998年の長野オリンピックの会場だったし、良質の雪が降るので外国人客も多いそうだ。そういう彼女も雪を求めて移住してきたのだという。

昔は僕もスノーボードにハマっていた時期がある。でもいまは、冬になると森の動物のように休眠状態になる。だから、バックカントリーを滑っている彼女の話にはワクワクした。夏も、冬もリフト券を買って、白馬を心ゆくまで遊んでいるのだ。

 

見た目にアスリート風の彼女はアウトドア経験が豊富だったので、オッサンに合わせて雑談に付き合ってくれた。海外のアウトドアやクライミングのこと……、僕も日頃話せないことを話した。

でも、ユーコンの話になったときに少しショックだったのは、彼女は野田知佑さんの名前を知らなかったこと。レジェンドの野田さんもそれを知ったら寂しいだろうが、僕も最近は歳を取っていく自分を確認することが多くて悲しくなった……。でも、オジサンと話をしてくれてありがとう。

 

唐松岳とハイカー

頂上を目指すハイカー(右)

唐松岳頂上山荘

唐松岳頂上山荘

八方尾根のリフト

 

(2019年8月7日)