天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

お手軽なのに大満足!夏の北アルプス『唐松岳』に登ってきた

白馬村の朝焼け

 

『裏銀座&表銀座縦走』の4泊5日と『信越トレイル』の4泊5日を終えた後は一時帰宅する予定でしたが、1日余裕ができたので再び白馬村に移動しました。

目的は、唐松岳の日帰り登山です。

唐松岳(からまつだけ/標高2695m)は長野県と富山県にまたがる日本三百名山。

北アルプスはやっぱりいいなと再確認しました。

 

 

初級者でも楽しめる唐松岳

唐松岳は、雑誌『山と溪谷 2019年5月号』のテント山行特集のなかで紹介されていて惹かれた山だ。

今回は、八方池山荘~唐松岳頂上山荘までの往復1泊2日のところを、日帰りで登ってきた。

 

「標高1830mにある八方池山荘までゴンドラとリフト2基を乗り継ぐことで大幅にアプローチを短縮できる。白馬三山や五竜岳、鹿島槍ヶ岳などの展望に恵まれ、危険箇所も比較的少ないため、テント泊初級者にもうってつけのコースだ。」

-山と溪谷2019年5月号

 

眺望抜群の別天地までゴンドラとリフトがあり、登山道も歩きやすいので、まさに初級者にも優しいコースだった。実際に、軽装の登山客の姿が多く目立っていた。

前日の『信越トレイル』は標高1000m程度の里山だったのでとにかく暑かったけど、標高が上がるととても涼しくなる。眺めはいいし、虫も少ない。北アルプスはやっぱり気持ちがいい。ハマってしまいそうだ。

 

白馬三山

白馬三山と高山植物

夏山と高山植物。

何という花だろう。山に登るようになってからは、花の名前を知りたくなってきた。

 

白馬三山と八方池

白馬三山と八方池

白馬三山と八方池

 

雲は出ているものの、晴れていたのはラッキーだった。

地元のオジサンによると、この1か月間で雲がかかっていなかったのは1日だけだとのこと。

池に写った白馬三山のリフレクションを狙った。充分、綺麗です!大満足。

 

白馬八方尾根と冬のアクティビティ

「あの子が言ってたとおりになった……」

リフト乗り場の軒先で雨を見ながら立ち尽くした。朝は快晴だったのに、下山途中で天候が急変して雨が降り出してしまったのだ。

今朝のゴンドラで同乗した若い女性に「良い天気ですね」と声をかけたが、彼女は「うーん」と唸ってから「午後から天気が崩れそうだ」と言っていたのだった。さすがに上級者の観察眼はすごい。

 

朝はゴンドラとリフト2つを乗り継いで登ってきた。雨に濡れるのでリフトに乗るべきか迷ったが、すぐに雨が止む気配がないのでレインウェアを着て乗ることにした。

その終点で、朝のゴンドラの女性とばったり鉢合わせすることに。

強風でゴンドラも停まってしまったので、再開するまで少し話をした。

 

白馬はスキー場で有名だ。八方尾根は1998年の長野オリンピックの会場だったし、良質の雪が降るので外国人客も多いそうだ。そういう彼女も雪を求めて移住してきたのだという。

昔は僕もスノーボードにハマっていた時期がある。でもいまは、冬になると森の動物のように休眠状態になる。だから、バックカントリーを滑っている彼女の話にはワクワクした。夏も、冬もリフト券を買って、白馬を心ゆくまで遊んでいるのだ。

 

見た目にアスリート風の彼女はアウトドア経験が豊富だったので、オッサンに合わせて雑談に付き合ってくれた。海外のアウトドアやクライミングのこと……、僕も日頃話せないことを話した。

でも、ユーコンの話になったときに少しショックだったのは、彼女は野田知佑さんの名前を知らなかったこと。レジェンドの野田さんもそれを知ったら寂しいだろうが、僕も最近は歳を取っていく自分を確認することが多くて悲しくなった……。でも、オジサンと話をしてくれてありがとう。

 

唐松岳とハイカー

頂上を目指すハイカー(右)

唐松岳頂上山荘

唐松岳頂上山荘

八方尾根のリフト

 

(2019年8月7日)