3週間あった夏休みも、残り5日間となりました。
最後の5日間はロングトレイルを歩く予定でしたが、先日の『信越トレイル』で夏の低山の暑さが堪えたので急遽予定を変更し、再び北アルプスに向かうことにしました。
北アルプスの登山は僕にとって初めての経験だったのに、思いっ切りハマってしまったみたいです。行き先は、山と高原地図に「日本最後の秘境」と紹介されていた雲ノ平です。
Day1 蟻の行列、イモ洗いの何とか。
とにかく人が多かった。
テント場では良い場所を確保しても、すぐに隣にテントが張られて気落ちした。夕方には出歩くのも困難なほどに密集した。がまん、がまん。これが休日の北アルプスなんだと自分を納得させようとする。でも、隣人の大きな声が容赦なく耳に響いてくることに、ついに耐えられなくなった。
こんな旅なら、もうやらなくていい。
せっかくの北アルプスなのに……、こんな気持ちになりたくなかった。
しかし、翌朝になって登山道を歩き出すと心は晴れていった。
これ以上なく良い天気だし、暑くないし、虫はいないし、周りの山々はすごい迫力。
「やっぱり北アルプスは最高かも」とカラッと心変わり。
みんな北アルプスが大好きだから、こんなにも大勢の人が集まってくるんだ。
3日目には、気持ちが割りきれるようになった。
Day2 KUMO NO DAIRA
雲ノ平は「日本最後の秘境」だそうで憧れる人は多いそうだ。
それを初めて知って、雲ノ平ってどんなところだろうと想像したら、モクモクとした綿菓子のような雲の上にある「天国」みたいな場所が思い浮かんだ。
KUMO NO DAIRA。
なんだか軽やかな響き。
ここに行こう、いますぐに。
Day3 Long Trail Trip
今回のルートは、先日の『裏銀座&表銀座』のルートと重なる部分があった。
10日前は霧、今日は快晴。
天候が違うと見える景色が全く違ったことに驚いた。鷲羽岳のてっぺんに登ると、同じ山とは思えないほどだ。そこには半端ない絶景が広がっていた。
長い距離を歩く旅をしていると、少しずつ、頭のなかの地図が繋がっていく。
いままで山の名前なんて興味がなかったのに。
嬉しくなった。
Day4 旅の情報
雲ノ平周回の地図
雲ノ平周回の行程
Day1 折立~薬師岳~薬師峠キャンプ場
Day2 薬師峠キャンプ場~雲ノ平キャンプ場
Day3 雲ノ平キャンプ場~黒部五郎小舎キャンプ場
Day4 黒部五郎小舎キャンプ場~折立
雲ノ平は自分の足で歩かないと行くことができない。だから秘境なんだそうだ。
今回は全行程で約53kmの縦走になった。距離はそれほど長くないし、荷物をデポして登頂することも多いので、あまり疲れずに歩くことができた。
登頂した主な山
雲ノ平周回の装備・持ち物
10日前の『裏銀座&表銀座』縦走の時と同じ装備で歩いた。でも今回は、ダウンなどの防寒着は使用しなくても大丈夫だった。
雲ノ平周回のアクセス
今回は折立からアクセスした。有峰林道のゲートが開く朝6時に合わせて到着。駐車場は臨時駐車場に案内されて、ほぼ満車の状態だった。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
(2019年8月10~13日)