天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

『大阪キャンピングカーショー2019』へ行ってきた

大阪キャンピングカーショー会場風景

大阪キャンピングカーショー2019

大阪キャンピングカーショーへ行った。

熊本、東京に続いて、今回が3度目になる。

 

会場はインテックス大阪

当日は「寒の戻り」で最高気温が11.4℃と冬に逆戻り。当日券1000円を購入したが、売り場は空いていて並ばずに入れたのはありがたかった。そして、ビックリしたのは、会場では暖房がガンガンに効いていたこと。上着は着ていられないぐらいで嬉しかった。ちなみに、前売り券なら700円で入場できたようだ。

 

会場の外の冷え冷えとした世界とは違い、中は人であふれていた。大勢の人が車をのぞき込んでいて、ムンムンとした熱気が伝わってくる。

「この感じ、この感じ」

キャンピングカーショーはやっぱりワクワクする。つられて私の気分も一気に盛り上がった。早速、目の前の軽キャンパーへと向かった。

 

キャンピングカーの条件

私は3回目ということもあって、冷静な気持ちで見学できた。

購入する予定はない(お金があればもちろん買う)が、自分の好みは定まってきているようだ。

 

私がキャンピングカーに求める条件は3つある。

 

ベッドの組立が不要

多くの荷物が入る

小回りが利く

 

 

車中泊ではできるだけ面倒な作業を減らしたいものだ。

なぜなら、車中泊するときは必ず疲れているから。

私が車中泊するのは旅行やアウトドアのときだけど、毎度億劫なのが寝床を作る作業。一日遊び疲れた体で、狭い車内で荷物をあっちこっち動かして寝床を作るのは本当に億劫だと思う。その面倒臭さも車中泊の楽しみでもあるけれど、その度にもっとラクに寝る場所が作れたらなと思うのが本音で、だからこそキャンピングカーに惹かれる。

 

だから、キャンピングカーではベッドのセッティングのしやすさと多くの荷物が置けるスペースはとても大事になる。

充分なスペースがあれば、ベッドのセッティングがしやすくなるし、ベッドをセッティングした後にモノを置く場所にもなる。

初めからベッドがセットしてある車ならなお良いと思う。「いつでも横になれる」という気持ちは心の余裕になる。また、ベッドは一時的なもの置き場として利用できるのもよいところ。

 

あとは、小回りが利くことも重要だ。たしかに、キャンピングカーは大きくなるほど快適そうだな~と思う。贅をつくした内装には、ため息が出る。でも、キャンピングカーで行く場所は田舎なので道が狭いことが多い。となると、小回りが利く車でなければ、どんなに立派な車でも「使える」場所がなくなってしまうからだ。

中は広い方がいいけど、車体は小さいほうがいい。

これは全ての人が迷うポイントかもしれない。

 

反対に、キャンピングカーに不要なものを挙げるとすれば、ギャレーやトイレなど水関係の設備になる。これらは、あると逆に手入れが増えてしまうと思う。

 

私の欲しいキャンピングカートップ3

今回は、私の好みが定まってきているせいもあって、残念ながら惹かれる車は少なかった。

そのなかで、「欲しいな~」と思った車を紹介したい。

 

1位 銀河

OMC銀河外観


何度見ても、OMCの『銀河』は使いやすそうな車だ。

ベッドは昔の寝台列車やフェリーのような感じ。サイドにシンプルなテーブルと椅子のセットがあるだけ。

私にはキッチンとシンクが不要なので取り払って、荷物室&着替え室にしたい。バックドアの狭いスペースは濡れたものを入れる場所にするといいかなと思った。

 

OMC銀河内装1

OMC銀河内装2

 

同じOMCの『北斗』もコンパクトでイイ感じ。こちらはミドルルーフなので立体駐車場も利用できる。

『銀河』があれば、住んでいるアパートさえいらないと思う……。

 

2位 オークサイド

カトーモーターのオークサイド


カトーモーターの『オークサイド』。

『銀河』と同じで2段ベッドが設置された車だけど、かなりデラックスな印象。天然木を使った明るい車内は洒落たコテージのようだ。

住んでる家よりも車の方が贅沢になってしまうけど、悪いことではない。

 

カトーモーターのオークサイド内装

 

3位 キャブコン全般

AtoZの『アレン』

狭い道を走らないなら「キャブコン」タイプがベスト。

『銀河』や『オークサイド』はハイエース等のバンをそのまま改造した「バンコン」タイプだが、「キャブコン」タイプはトラックやハイエースの運転席を残して後ろに居住スペースをくっつけた車だ。

 

でも、「キャブコン」はその分だけ大きくなるから、少し山奥のキャンプ場や管理釣り場に行きたいとなると現地の道幅に不安が出てくる。「行ってみないとわからない」というのはストレスになりそうだ。

 

それを考えなければ、キャブコン室内の快適さは理想的。

キャブコンタイプはどれも良かったけど、どれも似ている。最後部が2段ベッドになっているタイプが使いやすそうだ。以前レンタルしたAtoZの『アミティ』は理想的な室内デザインだったんだなと改めて思った。

また横や後ろの開口部が狭すぎたり、一つしかない車があったのは気になった。アウトドア道具は大きいものが多いので、開口部の広さは荷物の出し入れのやりやすさに関わるところだと思うが……。

 

番外 オリジナルプライバシーテント

ホワイトハウスのオリジナルプライバシーテント


ホワイトハウスの『オリジナルプライバシーテント』。

車中泊にも使いやすそうなホンダ「N-VAN」に取り付けられたサイドオーニングとテントの組み合わせ。

軽に自分よりでかいタープを取り付ける発想だ。私はMSRテントのベロを愛用しているけど、ベロに似たアンバランス感がいい。車は寝る場所兼荷物置き場と割り切って、リラックスする場は外に求める。キャンプ場であれば、このスタイルが使いやすいし気持ちがいい。

 

軽ワゴンに『2段ベッド』が欲しい

結局、車中泊で最低限必要なのは、寝る場所と広い荷物置き場。

テーブルや水まわりの設備はなくてもいい。テーブルはクーラーボックスの上だっていいし、水回りは外のほうが便利だ。

 

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座席に干渉せず、天井高も確保したいから、やっぱり『銀河』タイプがいい

 

毎回残念に感じるのは、2段ベッドを設置した軽キャンパーがないこと。

熊本でビルダーの人に「ハイエースに2段ベッドだけを設置できるか」聞くと、30万円ほどでできると聞いた。でも、私は軽しか買えないので、軽ワゴン用に2段ベッドが欲しいと思っている。荷室最長の180cmサイズでも構わないし、最悪、下段は寝られなくてもいい。広大な荷物置き場になるからと思っているけど、良い物が見つからない。

 

大阪キャンピングカーショーのまとめ

つくづくキャンピングカーは夢のある乗り物だなと思う。

「もしキャンピングカーがあったら……」と想像すると、いくらでも旅のプランが思いつく。

 

ちなみに、『東京キャンピングカーショー2019』は7月20-21日に開催予定。2019年も北海道から九州まで全国各地で開催されるようだ。

 

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

(2019年3月23日)

 

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日帰り最難関。紅葉の平ヶ岳【百名山】

日帰り最難関の山

「3時起き」なんてことが、低血圧の自分にできるとは思わなかった。

それだけ緊張しているのかもしれない。

今日の山は平ヶ岳。ネットで調べると、「日帰り最難関」という。

往復20キロ。コースタイムは11時間程度になる。

安全を考えて15時までに戻ってくるには、3時起きがベストだと思った。

 

車の外に出て気配を窺うと、隣の車からゴソゴソと物音が聞こえた。起きるのが早すぎた気もしたが、この時間で大丈夫そうだ。私のほかには、3台の車が停まっていた。

今日はすばやく食事を終えるために、カロリーが高く、火を使わずに食べられる菓子パンを朝食にした。

私は初心者だから遅い出発はしたくない。焦り気味に食事を終え、ヘッドライトを点け、朝4時に出発。

恐らく私が一番手だと思った。

 

一本の道

ヘッドライトの灯りだけを頼りに山道を歩くのは普通に怖い。

それに私は極度の怖がりだ。お化けも蛇も熊も暗闇もトイレも怖い。

道に間違いがないか、登山口を見落としていないか何度も後ろを振り返りながら歩く。

 

いつの間にか林道から登山道に入った。

道が細くなり、周りの状況がわからなくなると、出発前に『山と高原地図』をじっくりと読んでいてよかったと心底思った。そうでなければ、もっとパニックになっていたに違いない。

 

霧で何も見えなくなっていた。

見えているのは、足元の細い道だけだ。

ヘッドライトでまわりを照らしてみても、光は白い霧に反射するのみ。その真っ白な世界に、白い道が一本だけスーッと奥へと向かって消えていた。

 

左右には「何もない」という気配だけを感じる。

歩いているところは痩せ尾根のはずだった。

昨晩見た地図に「注意」と書いてあったところだ。いま自分が歩いているのはちょうどその痩せた尾根の上で、おそらく両脇は崖になっているのだろうと想像した。

まさか奈落の崖になっているわけではないだろうが、まったく見えないから不安が増す。地図を読んでいたから歩いていられるけれど、もし霧の中に突然こんな道が出てきたら歩こうとすら思わないに違いない。

周りを気にするとバランスを崩しそうな気がした。気にしないようにして、道にヘッドライトを固定し、歩を進める。

 

こんなに怖い思いをして登山をする意味があるのか。

でも、せっかく来たのだから頂上まで行きたい。

さっきから同じ問答を何度も繰り返している。

痩せた尾根を越え、岩場に垂れ下がったロープにしがみついていると、息が荒くなっていることに気付いた。

何度も引き返そうと思うが、もう少しで終わるんじゃないか、もう少しで終わるんじゃないかという気持ちで進んでしまう。

そうして、気持ちが切れかかった頃。

ヘッドライトがなくても周りの様子が見えていることに気付いた。

 

5時半に、完全にヘッドライトがいらなくなった。

周りが見えると、自分が小さな尾根をよじ登っていることがわかった。

ハー、ハー、ハー……

息が荒れている。

水を飲もう、と思う。

そして、一息つき、歩いてきた道を振り返ってみると、いままでの恐怖がすべて吹き飛んだ。

 

そこは雲海だった。周りが見えるようになったのは、雲の上に出たからなんだ。

うぉぉぉー!

そして、すぐに山の向こうが明るくなりはじめ、6時に日が顔を出した。

 

平ヶ岳と日の出

 

紅葉の平ヶ岳

山の向こうから日が差し込むと、暗く眠っていた山肌が一気に赤く染まった。

この旅で一番の紅葉だった。

もう、恐怖心はなくなっていた。頬が緩んだまま、ガシガシと尾根をよじ登っていく。

そして、下台倉山に到達。記念写真を撮る。顔は、晴れ晴れとしていた。

そこからは、水平方向に尾根を歩いた。途中はコメツガの原生林になり、濡れた木道では何度か転びそうになった。

 

平ヶ岳の紅葉

 

 

平ヶ岳(ひらがたけ・標高2141m)は、新潟県と群馬県にまたがる日本百名山。今回は、鷹ノ巣駐車場から山頂までを往復する鷹ノ巣コースを歩いた。平ヶ岳は、百名山のなかでは日帰り最難関と言われるそうだ。

「行程が長い上に山中に山小屋はなく、キャンプも禁止されているため、健脚者向けの山である。よって、登山口を早朝に出発する必要がある。(Wikipediaより)」

  

山頂の高層湿原

池ノ岳?の前からは、泥の道の急登になった。

山肌をストレートに貫く道を一気に直登する。登りきると広々とした湿原に出た。

枯れた草原のなかに、池塘(ちとう)と呼ばれる池が点々としている。

考えてみれば、頂上が平らな湿原になっているのは不思議な光景だ。

 

頂上はなぜ広くて平らか

どうしてこんなに広くて平らな山頂ができたのだろうか。大白沢山、巻機山、会津駒ケ岳など平ヶ岳をとりまく山々の山頂にも平坦なところがある。このような地形は、古い平坦な土地が隆起し、浸食される以前の地形を今にとどめていると考えられ、太古の昔、平ヶ岳は大平原の一部だったことが思いおこされる。

-環境庁・中越森林管理署・新潟県(頂上にあった看板より)

 

下山時。先を行く二人組

 

焦らずに。でも急いで。

頂上で写真を撮っていたら、団体がやってきた。団体は他の場所から歩いてきたそうだ。

引率の人に何時に出たのか聞かれたので答えると、わりと早いペースで来ているという。

「早い」と言われても、ピンとこない。

早く歩かなければ、日が暮れてしまうから焦っているだけだ。

暗くなってから、またあの尾根を歩きたくはない。雨が降りだしたら……、後続がいなくなったら……。できるだけ先に行っておきたい、後ろに追い付かれる前に……。早く歩けば、また膝を傷めてしまうのではないかとも思ったが、それでも急いでしまう。

 

平ヶ岳の食料

 

この日は水を2.5L、ヘッドライトは新品の電池を用意した。

水場はスタート直後の沢しかなかったと思う。結果的に水はだいぶ余ったけど、用心に越したことはない。

 

麓では、また霧が発生しつつあった。

しかし、明るい間に尾根までやってくることができたので安心した。

尾根の上から見下ろすと、登山道は綺麗な線を描いてふもとまで伸びていた。行きのときは、登山道は断崖の上を走っているのかと想像したが、そんなことはなかった。でも、明るい間に歩いてみても危険な箇所はいくつかある。注意は必要だと思った。

写真を撮りつつ、振り返りつつ、尾根を楽しむ。

 

平ヶ岳の痩せ尾根

 

沢を渡ってからは、湿度の高い森になった。朝は暗くてわからなかったが、深くて美しい森だ。

 

そうして車にたどり着いたとき、時計を見ると15時を指していた。

20キロを11時間。もうヘロヘロだ。

バックパックを背中から下ろしたり、袋のなかから車の鍵を探すだけでも疲労を感じた。

ドアを開けノロノロと荷物を車内に放り込んでいたら、すぐに単独の登山者がひとり、またひとりと下りてきて、あっけにとられた。湿原から下山中にすれ違ったのに、なんという速さだ。

 

やっぱり、俺は遅いじゃないか笑

しかも、ヘロヘロで動けねーし。

早々に、明日は休もうと思った。

 

平ヶ岳の雲海

(2017年10月11日)

 

平ヶ岳のコースタイム1

平ヶ岳のコースタイム2

レスト日|上州登山の旅

登山生活

8時半の遅い起床になった。

車のバックドアを開けて、後部荷室に積んであるコンテナボックスの蓋を開ける。セットにしてあるコッフェルとガスストーブを取り出し、蓋の上でそれらを組み立てて、ペットボトルから注いだ水を火にかける。バックドアは上にはね上げるタイプなので雨は降り込まない。ドアの下に立って、目覚めのインスタントコーヒーをいれたあとは、パックごはんと親子丼のレトルトを温める。

あたりは霧に包まれていて、数台向こうの車が見えない。予報通り、今日は1日中雨が降りそうな気配だった。

 

今日は山に登るのをやめた。

膝は痛めていないが、脚全体に疲労があるからだ。

上州登山の旅の前半では3日連続で山に登った。そうしたら、膝を悪くしてしまった。その経験を踏まえて、この2日間の登山では慎重に行動してみた。

具体的には、トレッキングポールに頼らずに、太ももの筋肉を使って歩くようにする。そのおかげか、いつもは下山時に膝を痛めるが、今回は痛めなかった。でも、脚全体に筋肉の疲労を感じたので、念のためにレスト日にしたのだった。

 

登山口のほうを見るが、やはりあたりは白い霧があるだけだ。手前にあるはずのトイレすら見えなかった。昨日からひんやりとした秋雨がシトシトと降り続いている。昨晩、車でやってきた二人連れは、この霧と雨のなか出発したようだが無事だろうか。

この先数日間の予報も思わしくない。晴れたら登り、雨が降ったらレストというような“晴耕雨読”の登山生活が理想だが、上州登山の旅に出てからは雨続きになっている。

 

霧のせいで憂鬱だったが、椅子に座って一息つくと、次第に気分も落ち着いてきた。

昨日の登山で気付いたことや車中泊や登山用具の改善点などが思い浮かんできたので、PCを取り出してメモをする。

白樺林を見ながら、キーボードをたたく。

すると今度は、なんだか贅沢な暮らしをしているように思えてきた。

 

山の楽しみ方

銀山平温泉の川

 

昼になって、次の山に向かって移動した。

途中の銀山平温泉で『白銀の湯』に入る。

平日の昼の3時だったせいか、誰もいなくて貸し切りだった。

 

湯舟からは銀山平の山々が見えた。

 

小さい山のピークから尾根が伸び、分岐して支尾根に枝分かれしている。以前はそんなことに気も留めなかったのに、地図読みを勉強したせいか、気付くようになった。

広葉樹が色づいていて目に穏やかだ。見頃はあと10日後になりそうな感じだった。

小さな山の向こうを見ると、そこは谷になっていて、灰色の雲が右から左へと形を変えながら流れていく。そして、その向こうには黒い塊があった。その山の名前はわからないけど、ギザギザとした尾根が真横に伸びていた。

あの尾根はどんな景色なんだろう。きっと、低木のなかを細い尾根道が走り、ごつごつとした岩を乗り越えていかねばならないのだろう。湯舟からギザギザ尾根の風景を想像した。

 

低い山と高い山。

どちらが好きなのかなと考えてみた。

 

私は基本的に森の中にいるだけで幸せな人間だ。山の麓の雑木林を歩くだけで心が休まる。

だから、いままで、高い山に登りたいという気持ちは一切起きなかった。どこそこに登頂したとか、いくつ登ったとか、そういう記録にも興味がなかった。

でも最近は、いくつかの百名山を登ってみて、高い山も良いものだなと思うようになった。

高い山はドキドキする。岩場や鎖場では緊張する。急いで登らないと、日が暮れてしまう。足早になってしまう。

そういうのはやっぱり好きじゃないけれど、高い山ならではの絶景が見られるのがすごく良い。登るのは大変だけど、その絶景を見ると、「この風景を見るために登ってきたのだ」と気分が高揚する。 

 

今回の百名山を登る旅は、そういう見たことのない風景を見る旅だった。

温泉に浸かってこの数か月を振り返っていると、そのときの興奮がぽつりぽつりと蘇ってきた。

 

低い山に加えて、高い山か……

楽しみが2倍に増えたけど、こういうのはオッサンになる前に知りたかったよな。

 

「絶景、絶景……」 

雨がぱらついていたけど、露天風呂から見上げる山は飽きなかった。

周りは新しいログの民宿が取り囲んでいたが、雪が積もる時期もまた良いに違いない。

 

次の山へ

奥只見湖付近の看板


いつまでもお湯に浸かっていたかったが日が暮れてしまう。次の山へ向けて再度出発した。

深い森に囲まれた奥只見湖を左に見ながら50kmほど山道を走る。

 

夜になって、目的地の鷹ノ巣の駐車場についた。

駐車場には2台の車が止まっていた。バイオトイレはきれいにしてあったが、水場はないように思った。駐車場は車道横にあったが、車はほとんど通らなかった。かなり山奥に入っているからだろう。

 

食事を終えて後片付けしていると、隣の車の灯りが付いたのが見えた。車内灯の下で地図を広げているようだった。

明日の山は、今回登る山のなかでは最難関だと思われた。

私も車に籠り、もう一度ルートをたどることにした。

(2017年10月10日)