天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

初夏の伯母子岳と護摩壇山【日本二百名山・日本三百名山】

護摩壇山の夕日

 

正直に言うと、低山の登山に少し飽きてきました。

低山の多くは、登山口に入ると、まずは杉の植林の中を登って、尾根に出ると広葉樹の林があって、頂上に到着すると少し展望が開けるという展開です。

植物の植生を考えれば当たり前のことなのですが、同じ繰り返しに食傷気味なのです。

 

低い山は、歩く登山道も見える風景にも変化が乏しいです。

いまと違う風景を見たいなら、もう少し違う登山のやり方を考えた方がよいようです。

そんなわけで、今回は気分が乗らず、写真を撮る意欲が湧きませんでした。

 

伯母子岳

奥千丈林道登山口

 

なかなか梅雨に入らない関西。記録的な遅さだそうです。雨が本格的に降る前に初夏の伯母子岳に登ってきました。

登山口から陽の差し込む明るい雑木林を歩けるのは、ほかの杉ばかりの低山と違うところです。登山道(作業道)は尾根を水平に伸びているので、疲れることなく鼻歌交じりで歩けます。

尾根が終わると、少し下ったあとに上りがあり、頂上へ向かいます。

 

伯母子岳の登山道

 

今年は「春から続けて山に登る」という初めての経験をしていますが、そのおかげで季節の移り変わりを感じることができています。

今回登ったのは6月22日ですが、山は夏の日差しでした。緑が濃くなり、虫が多くなっています。

 

汗が肌を流れ落ちるのは我慢できるとしても、虫だけはうるさくてかないません。

立ち止まると虫だらけでになって、ゆっくり座ることすらできません。

このうるさい虫は、「目虫」、「耳虫」と勝手に名付けているのですが、ホントにどうにかしてほしい。特に、特攻で目に飛び込んでくる奴は本当に腹が立ちます。

少し前の登山では防寒対策を考えていたけれど、いまは虫対策を真剣に考えなければいけなくなりました。

 

護摩壇山

護摩壇山の登山道


登山道に停めた車に乗り込み、前夜に車中泊した道の駅龍神スカイラインごまタワーに戻りました。

少し休憩したあとに、護摩壇山に登ります。

護摩壇山は数十分で登れる山です。山頂からは展望がなく、その先の龍神岳まで歩くと展望が開けます。

 

低山のマンネリを打開するために

百名山や二百名山といった基準を頼りに日帰り登山をしても、数を落とすことが目的になってしまい、面白い登山にはなりません。

 

距離を伸ばす、高く登るというように「歩き方を変える方法」

山で釣りをしたり、温泉に入ったりというように「山で何かをする方法」

 

低山のマンネリを打開する方法を少し考えていきたいと思いました。

 

登山データ・メモ

伯母子岳(おばこだけ/標高1344m/奈良県/日本二百名山)

龍神スカイラインごまタワーの道の駅で前泊。明朝、奥千丈林道登山口の路肩に車を停め6:30に出発した。アップダウンは少なく、歩きやすいハイキング道。はじめは作業道を歩き、最後の800mのみ登山道という構成。

 

護摩壇山(ごまだんざん/標高1372m/奈良県・和歌山県/日本三百名山)

道の駅龍神スカイラインごまタワーに登山口があるお手軽な山。頂上までの木々には、ところどころに木の名前が書いたプレートがかけてあり勉強になった。やっと、ミズナラやブナを確信して見分けられるようになった。頂上からすぐの龍神岳からは南への視界が広がっていた。

道の駅にはバイクが集結していたが、登山中はバイクの音がうるさい。

(2019年6月22日)