天幕ほしぞら

アウトドアでやりたい100のこと

100均が海釣り体験のハードルを下げてくれた

ダイソーのロッドとリール


北海道に引っ越してきて2か月経った。

この夏の間は山が素晴らしかったので山登りばかりしていたが、釣りのことも忘れたわけではなかった。むしろ、ずっと頭の隅で気になっていて、せっかくダイソーで釣具を揃えたのに「釣りをしないまま北海道の初めての夏が終わってしまうのではないか」と焦る気持ちがあった。

 

北海道で初心者でも釣れる魚といえば、ガヤ(エゾメバル)だそうだ。

メバルといえば、ぼくが初めて釣った魚、カサゴの親戚みたいなものだろうか。とりあえず、手持ちのダイソーの釣具でも釣れそうな感じだ。

ちょうど山は夏から秋へと衣替えに入った。そのすき間を狙って、海に行ってきた。

 

DAY 1 知床でガヤを釣る

知床にやってきた。

知床にくると、ウトロにある道の駅『道の駅 うとろ・シリエトク』には必ず立ち寄る。北海道のドライブは長時間になるので、こういう施設があると疲れを癒すのにとても助かる。敷地内には『知床世界遺産センター』もあって、多くの観光客の拠点になっている。

 

駐車場にはいつも多くの車が停まっているが、そのなかに釣り人らしき車がよく停まっているのが気になっていた。なかには、折りたたみ自転車をスタンバイさせている人もいて、(実はこれを見ていたからダホンの『ヒット』を買ったという理由もある)、「近くに良い釣り場があるのかな」とずっと気になっていた。

釣りの情報はあまり調べたくないので、とりあえず道の駅あたりに行けば釣れるんじゃないかと思ってやってきたのだった。

 

今回も前回紹介した、ダイソーの『ルアーロッド180cm』と『リール1000』を持ってきた。海釣り用の道具はほぼダイソーで揃えたが、リールにはアジング用の糸が巻いてあって、これはダイソー製ではない(後で気づいたが、間違って細すぎるものを買っていた。もう少し魚に合ったものが良かったようだ)。

メインで使っているのは、「ジグ単」と呼ばれるもの。1gの『ジグヘッド』に『ピンテールワーム』を使う。

道具はこれだけ、簡単だ。

 

実際に釣り場についてみると、釣り人は見当たらなかった。みんな、どこに行っているのだろう?

仕方ないので、近くの港で釣りを開始した。

 

北海道も和歌山県と同じく釣り人に優しいのかな……。短時間でいくつかの魚が釣れた。釣り方は全くの自己流。釣りの本とかも全然読んでいないのに、ちょんちょんとロッドを動かしていると釣れてしまった。

 

和歌山県で初めて海釣りを経験してから、今回で4回目。ダイソーの釣具で釣れてしまう経験をすると、「釣りは釣れないものだ」という認識が薄まってくる。でも初心者にはこれぐらい釣れた方が嬉しい。釣れない時間はやっぱりあるし、そういうときは「やっぱりダメか」という気持ちになってしまう。

 

 

DAY 2 “無限”ガヤ

羅臼温泉野営場にテントを張ってから釣りに出掛けた。このキャンプ場は10年くらい前は無料だった気がするが、いまは300円だった。キャンプ場の目の前には『熊の湯』という無料の温泉がある。日本全国、どこでもこんなキャンプ場があれば、人生が40%くらい楽しくなるのにな。

 

小さな港で釣りをすると、すぐにガヤが釣れた。

でも、ガヤしか釣れない(笑)

短時間でポンポン連れてしまうと、少々つまらなくなってきた。一番大きなガヤを持ち帰って、キャンプ場に早く引き上げることにした。

 

前回、カサゴの煮付けが美味しかったので、今回はガヤで煮付けを作った。

料理ほぼできないオッサンだけど、レシピを見ながらであれば煮付けはそれほど難しくない。

一番難しくて苦手なのは、魚を捌くこと。こればかりは慣れそうもない。生きている魚を触るのが怖いし、匂いも好きではない。包丁が切れなくて怪我しそうなのも嫌だ。

 

羅臼温泉野営場

 

DAY 3 「高級魚」クロソイ

3日目は夜の港へ向かった。

知床で電灯の点いている港が見つからなかったので、近くの港に移動した。

とはいえ、夜の港は不気味だった。電灯はあることにはあったが、ポツン、ポツンと下を照らしているだけだ。倉庫と倉庫の間から宇宙人が出てきて連れ去らわれても誰も気づかなそうだ。

堤防の近くに車を進めると、一台車が停まっていた。若い男性が釣りをしていたのでホッとした。少し離れて車を停めて開始した。

 

クロソイとガヤが交互に釣れた。ただサイズが小さい。食べるのはかわいそうなサイズだ。

クロソイの旬は秋から冬。体長は30-40cmまで大きくなるが、釣れてくるのは15-20cm程度だった。

 

動画にはないが、他の港にも行ってみた。

昼間も釣りをしたところだったが、夜の方がアタリが断然多かった。夜は怖いけど、初心者が釣りたいと思うなら夜のほうが良いのかもしれない。

 

クロソイ

 

DAY 4 大物を狙って

北海道に移住したら、ぜひカラフトマスと鮭を釣りたいと思っていた。

僕は釣りの初心者だが、実はカラフトマスと鮭を川で釣ったことがある。北海道では河川でサケ・マス類を釣ることは禁止されているが、その昔、川の漁獲調査の釣りで釣らせてもらった。僕の川でのリール釣りの経験はその時の1回とカナダのユーコン川でグレーリングを釣ったときの2回のみ。そのときは、ホームセンターで急遽買い求めた釣具セットで釣った。湖では10代の頃に山梨の河口湖でバス釣りを3回ほどしたことがある。覚えている限り、リール釣りの経験は5回ほど。もしかしたら、子どもの頃にリールを借りて近くの沼とかで釣りをしたことがあったかもしれないが全く覚えていない。

 

めちゃくちゃ嬉しかった

 

とにかく北海道に移住したらまずカラフトマスを釣りに行こうと思っていた。でも、仕掛けを調べたり、道具を買ったりするのが億劫だった。夏は山に登っていたこともあって、ズルズルと後伸ばしになってしまっていた。

そうするうちにカラフトマスの時季が終わり、そして秋鮭の時季も終わってしまった。人生一度きり、来年はやってこないのかもしれないのに大失敗だ。自分の腰の重さは本当に嫌気がさす。

 

とりあえず、高い道具はいまさら買いたくないので、ダイソーの釣具で釣ってみることにした。

買ったのは『振り出し竿270cm(800円)』と『リール3000(700円)』。リールにはナイロン4号が巻いてあった。

ルアーは『ダイソーVJ』なるものをマネてみた。『ダイソーVJ』はシーバスが良く釣れるという『コアマンVJ』に似ているルアーだそうだ。『ダイソーVJ』という名前で売っているのではなく、『ソルト用ジグヘッド(200円)』と『シャッドテールワーム(100円)』を組み合わせて作る。動画のように、少し加工すると本物に似るそうだ。

また、『ジグロック18g(100円)』も『アシストフック(100円)』に変更した。

 

ダイソールアーを加工中

 

100均が体験のハードルを下げてくれる

先日、ん十年ぶりに釣具店に行ってきた。

そこでルアーの値段を見たら、簡単に買える金額ではなかったので落ち込んだ。ルアーはすぐに根掛かりして紛失するのに、1個500円くらいしたからだ。こんなの子どもが買える値段じゃないだろ。買えるの?知らんけど。ロッドやリールなら数年使えるからまだマシだけど、すぐ無くなるかもしれないものに500円はオッサンにはきつい。もし、自分の唯一の趣味が釣りだったらどうだろうか。買うだろうか。登山でいえば、ガス缶を買うようなものかもしれない。ガス缶は毎回その値札を見るたびにため息が出るけど、買わざるを得ないから買う。

 

低所得のオッサンからすると、500円のルアーを買うのは抵抗感があるのだ。2、3投したところで根掛かりしたら、マジでその日は落ち込む。次の日も思い出して「なんだよー」ってなる。次、ルアーを買うのにハードルが上がる。

そうなるとやはり100均しかないという結論になる。

100均の道具は「安物買いの…」となりがちだけど、これで釣りが始められるなら「やってみようかな」という気になれる。高い道具を前にして「やるか、やらないか」を迷うよりも、「安物買いの…」になってもやったほうがいいに決まっている。

 

そういうわけで、オッサンにも新しい趣味ができそうな感じだ。

趣味になったら、道具は買うだろうな、きっと。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。

 

動画について

世界遺産知床。野生動物が闊歩する大地。今回はダイソーの釣具を持って知床へ釣り旅をしてきました。

海釣り4回目のど素人でも、知床なら何か凄いやつが釣れそうです。実際に釣れたのは上の通りですが、知床の釣りがどんなものか、おっさんの休日をのぞいてみて下さい。

 

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