シャオミ『Redmi Note 10 Pro』は噂通り、カメラ機能に優れたスマホでした。
家に届いた翌日に、日付の設定やSIMカードの差し替えもそっちのけで、登山に持ち出してみました。
そして、純粋にカメラとして使ってみると、とにかく楽しい。
ミラーレスカメラのような肩の凝るような設定に悩まされることは何ひとつなくて、超広角も星空も、タイムラプスもNDフィルターが必要なシーンでも、ボタンひとつでサクッと撮れてしまいます。しかも、1億800万画素という解像度で専用機顔負けの写真まで。
今回は、『Redmi Note 10 Pro』のカメラ機能をフルに使って撮影してきた写真と動画を紹介します。
- なぜRedmi Note 10 Proを買ったのか?
- 『Redmi Note 10 Pro』のスペック
- カメラ機能
- 実際に使ってみて楽しかった機能
- 『Redmi Note 10 Pro』は3万円台で買えるのが嬉しい
- Redmi Note 10 Proのカメラはすごいです
なぜRedmi Note 10 Proを買ったのか?
登山でスマホ2台体制にするため
『Redmi Note 10 Pro』を購入した理由は、登山をするときにスマホの予備が欲しかったからです。2台体制にして故障のリスクを回避したいと思いました。
実は、登山を始めてから何度か「道迷い」を経験しました。道迷いをしたときに頼りになるのは、スマホに入れた登山アプリです。登山アプリでは現在地を確認できるため、万が一、登山道から外れてしまった場合にその軌跡でルート復帰することが可能です。しかし、「あれ?おかしいな…」と思ってスマホを取り出したとき、電池切れしていたり、何らかの理由でスマホが壊れていたら……ゾッとしますよね。
一応、地図読みも勉強して、登山では地図も必ず持参しているのですが、実用になるにはまだ時間がかかります。
そこで、スマホの故障に備えてもう一台予備を持つことにしました。登山用GPSを持つ選択肢もありましたが、電話として使える点も考慮して今回はスマホを選びました。
また、スマホに防水機能が欲しかったのも一つの理由です。以前、登山中の雨でスマホを壊したことがあったので、やはり故障に備えるのがよいと判断しました。
Redmi Note 10 Proを選んだ理由
3万円台のスマホで防水機能のある機種を探してみると選択肢は限られていました。
『Redmi Note 10 Pro』と『AQUOS sense5G』、『OPPO Reno5 A』の3択です。
そのなかで、1億800万画素という超高画素カメラを備えた『Redmi Note 10 Pro』を選択。
『Redmi Note 10 Pro』のスペック
OS MIUI 12 (Android 11準拠)
CPU Qualcomm Snapdragon 732G
内蔵メモリ 6GB+128GB
サイズ 高さ:164mm 幅:76.5mm 厚さ:8.1mm
重量 193g
画面サイズ 6.67インチ 有機EL 解像度:2,400 x 1,080
防滴・防塵 IP53
機能 イヤホンジャック(イヤホンの同梱なし)、ハイレゾ
ネットワーク 5G未対応
SIMカード デュアル NanoSIM スロット. microSDカード
バッテリー容量 5,020mAh
カメラ機能
画質を左右するセンサーサイズは1/1.52インチと大きなもの。
最近のコンデジ、例えばSONYのVLOGCAM ZV-1やキャノンのPowerShot G7 X Mark IIIなどでは1型センサーを採用することが多くなりましたが、ひと昔のコンデジは1/1.7型のセンサーを積んでいました。また防水カメラのOLYMPUS Tough TG-6は、1/2.33型のセンサーを採用しています。
それをスマホで1/1.52型センサーですから、時代も変わったなあという感じです。
画素数は通常モードで1200万画素です。9つのピクセルを1ピクセルとして扱う「9 in 1ビニング技術」により画素ピッチが2.1μmとなります。最新のiPhone 13 Pro(1.9μm)よりも大きく、階調再現性やノイズ耐性に期待できます。
108MPモードでは1億800万画素(0.7μm)という超高解像度で撮影ができます。『Redmi Note 10 Pro』の一番のウリです。
デメリットは、光学式手振れ補正がついていないこと。ついていたら本当にコンデジはいらなくなりそうですね。
レンズ
広角 1億800万画素 1 /1.52インチセンサーサイズ f/1.9
超広角カメラ 800万画素 FOV 118° f/2.2
望遠接写カメラ 500万画素 f/2.4 AF
深度センサー 200万画素 f/2.4
実際に使ってみて楽しかった機能
1泊2日の登山で使ってみて、楽しかった機能は4つあります。
・1億800万画素カメラ
・超広角カメラ
・長時間露光モード 油絵、星空、スタートレイル
・タイムラプス
1億800万画素カメラ
メインカメラは、35mm換算で25mm相当の広角レンズです。
メインカメラでの通常撮影は1200万画素相当で、108MPモードにしたときのみ1億800万画素で撮れるような仕様になっています。
飯レポなど日常使いでは1200万画素のほうが使いやすいですが、繊細に捉えたい撮影では1億800万画素の超解像度がモノを言います。
長時間露光モード
長時間露光モードには6つの機能があります。
「ライトペインティング」「ムービングクラウド」「ネオントレイル」「油絵」「スタートレイル」「星空」
「油絵」って何だろうと思ったら、日中の長時間露光でした。
写真のように水が流れる様子を写すには、シャッター速度を遅くして長時間露光をします。その際に、レンズの絞り値を小さくしたり、NDフィルターが必要になるのですが、『Redmi Note 10 Pro』では知識もテクニックも必要ありません。スマホを三脚に固定して構図を決めたら、「油絵」モードで撮影するのみ。
ここでスゴイのは、ディスプレイ画面で絵が作られていく様子を見られることです。シャッターボタンを押すと、細い水の流れが白い帯のようになっていき、絵が作られていくのが目視できるのです。
「スタートレイル」も「油絵」と同様に、シャッターボタンを押すと、まず点の星が写り、その後時間の経過とともに線を書いて動いていく様子がライブで見られます。
しかも、絵の出来具合を見ながら、撮影を終えるタイミングも決められる、という新感覚の機能(ミラーレスカメラにこういう機能はあるんでしょうか?)
動画で紹介しているのでぜひご覧になってみてください。
最近は自分のなかで星やタイムラプスの撮影がマイブーム。でも、設定で苦労していて、失敗してばかり。それが、スマホで簡単に撮れてしまうとは…、驚きました。
超広角カメラ
超広角カメラは、35mm換算でいうと16mm相当で、広がりのある風景を一枚に収めることができます。
個人的には、21mmよりワイドのレンズを使うと、絵に歪みが発生して絵作りが難しくなる半面、上手く使うと躍動感も感じられると思っています。
しかし、超広角の16mmという画角はそうそう使う機会はありませんよね。ミラーレスカメラ用に新しくワイドなレンズが欲しいと思っても、買った後に使いこなせずに後悔するのではないかと購入に二の足を踏んでしまうのが、この当たりの焦点距離を持つレンズです。
でも、はじめからスマホに付いてるなら、それはもう楽しくないわけがありません。
写真のように、わびしいオッサンの後ろ姿も、超広角で写せば絵になる不思議。出番が増えそうです。
『Redmi Note 10 Pro』は3万円台で買えるのが嬉しい
登山用途としての使い方は、2台持つうちの1台は完全に予備。電話とアプリの予備としてザックの奥に収納。
そして、メインとなる『Redmi Note 10 Pro』は、登山アプリを裏で起動させながら、思う存分カメラ機能を楽しむといった使い方ができそうです。
今回は、昼から夜にかけての半日で写真も動画もわりと撮ったのですが、1日目の終わりにバッテリーが約半分残っていたのには驚きました。カメラ機能しか使っていないのもあるでしょうが、パナソニックGX7MK2だったらバッテリー交換していたし、ニコンZ7も残量はわずかだったと思います。
防水性能は「雨が少し降りかかっても大丈夫なレベル」の「防滴」なので気をつけて使うしかありません。
あとは、発色の良い有機ELのディスプレイは日中でも見やすかったし、「あと望遠がついてたら完璧なんだけどなあ」とスマホなのに期待してしまうくらい楽しい1日でした。
シャオミの『Redmi Note 10 Pro』は、3万円台の価格帯でも遊べてしまうおすすめのスマホです。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。
Redmi Note 10 Proのカメラはすごいです
テント泊の1日をシャオミ『Redmi Note 10 Pro』で撮ってきました。
ぜひご覧ください!