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旅暮らしと山道具

【比較】登山向けの軽量なミラーレスカメラの選び方

LUMIX GX7MK2

登山向けの軽量ミラーレスカメラの選び方

スマホのカメラでは物足りない」

「でも、大きなカメラは持ち歩きたくない」

「ミラーレスカメラは種類が多すぎてどれを選べばいいかわからない」

 

登山用カメラとしてミラーレスカメラを選ぶ場合、一番気になるのはカメラの「重量」ではないでしょうか。

重ければ持ち歩きたくないし、軽くても性能が悪ければ使う気がしなくなります。

どれくらいの重量のカメラを選べばいいのか?

どんなメーカーや機種があるのか?

迷われる方も多いかと思います。

この記事では、元職業写真人が「重量」に焦点を当てて軽量なミラーレスカメラの選び方を紹介しています。

 

登山では軽量化が当たり前

槍ヶ岳を登る人

 

昨今の登山愛好家は「重量」に対してとても敏感です。

バックパックに入る物の量は限られていますし、ウルトラライトやファストパッキングといったムーブメント?が浸透して、持ち物を1g単位で削って荷物を軽くする努力をしています。

そのなかで、カメラというのは悩みの種。

せっかくの軽量化の努力を台無しにしてしまうような重さがあるのにどうしても外したくない必需品だからです。

 

せっかくの登山の記録をスマホで済ましてしまうのはもったいないというもの。

では、どれくらいの重量なら、登山の負担になることなく持ち運びができるのでしょうか。

 

重量の「My基準」は500g

重量に関しては、自分なりの基準があると選択がしやすくなります。

僕は、「ボディとレンズ込みで500g以内」というのを「My基準」にしています。

以前は職業柄めちゃくちゃな重量のカメラ機材を持ち歩いていましたが、それは仕事だから耐えられること。登山や旅行では身軽でいたいので、なるべくコンパクトなカメラを持ち歩くようにしていました。そこで、移動が多いなかでも体の負担にならない重量を探ってみると500g、ちょうどペットボトル1本分が基準になると感じました。

僕の感覚では500gというのが取り回しが重く感じられるかどうかの分かれ目で、かつ、それを越えると三脚やバッグなどの付属品も一回り大きくなってしまうというポイントなのです。

 

ペットボトルの重さなんて大したことないと思われるかもしれませんが、カメラを携帯するのと同じ持ち方で(首から下げるなら同じようにして)ペットボトルを運んでみるのを想像してみてください。意外と首や肩に負担になりそうですよね。カメラの重量で迷われている方は、一度テストされるのも良いかもしれません。

 

カメラ選びの重要なポイントは「三脚」

カメラの大きさに合わせたバッグが必要になる

 

カメラを買うときは、関連するアクセサリー類についても同時に考えるのがオススメです。

カメラが大きくなれば、使用する三脚やカメラバッグも大きくなります。カメラだけの重量を気にしがちですが、荷物のトータルの重量を忘れてしまうと後悔することになってしまいます。

 

例えば、僕が登山用のカメラ選びをするときは、必ず三脚のことを同時に考えます。

大抵の場合、三脚はカメラよりも重くなるため、「ボディ1kgなら無理すれば持てるか~」と安易に考えていると痛い思いをします。

 

カメラバッグやジンバルなどの付属品も同じです。

普通はカメラを決めてから三脚などのアクセサリーを考えますが、トータルの重さから逆算してカメラの重量を考えてみると失敗が少なくなるのでおススメします。

※三脚から逆算してカメラを選ぶ方法については長くなってしまうので、のちほど記事にします。

 

軽量なミラーレスカメラの性能を比較

現在販売されている軽量なミラーレスカメラの性能を比較してみました。

 

主に登山で使うことを想定して、最低限欲しい機能を比較しています。

いまどき「手ブレ補正」のついていないカメラはないだろうと思われるかもしれませんが、いまだにあるので注意しなければいけません。登山では重い荷物を背負っているので、脚はプルプル、腕もプルプルしています。ブレブレの写真を量産しないために、「手ブレ補正」は絶対に外せない機能です。

残念ながら「防塵防滴」を採用している機種は少ないです。防塵防滴性能を謳っていても、飛沫程度の防滴性能しかないものもあるようです。

 

軽量なミラーレスカメラの性能比較表

※クリックで拡大できます。

 

軽量なカメラ11選と個人的な感想

表に挙げたカメラについて、個人的な勝手な感想を書きました。

 

パナソニックLUMIX DC-GX7MK3K 標準ズームレンズキット

筆者愛用のGX7MK2の後継機(生産終了だが販売はされている)。小型軽量で性能は申し分なく、写りも良い。デザインも洗練されていて、値段も手頃なモデル。標準ズームレンズも沈胴式でコンパクトになって言うことがない。登山や旅行に持ち歩きしやすい大きさと撮影後の扱いやすいファイルサイズは、大きくも小さくもないフォーサーズというセンサーサイズが活きている。個人的には、チルト式EVFはいらないから軽量に徹して、バリアングル液晶と外部マイク端子をつけてくれたら最高の旅カメラになる。一番に復活させてほしい名機。

 

 

パナソニックLUMIX DC-G100K 標準ズームレンズキット

5軸ハイブリッド手ブレ補正や内蔵マイクに特徴があるモデル。標準ズームをつけて500gを切るサイズを実現しながらバランスの取れた性能。レンズは沈胴式でコンパクトに。値段も手頃。

 

 

OLYMPUS PEN E-P7 14-42mm EZレンズキット

ハーフサイズカメラ『オリンパスPEN』を彷彿させるデザイン。今回比較したなかでは最軽量。どことなく所有しているGX7MK2に似ていて、街に似合うおしゃれなカメラ感がある。EVFがないのが非常に残念だけど、ファインダーをのぞく野暮ったさがないところが都会的なのかもしれない。プロファイルコントロールで絵作りできるのも楽しいカメラ。

 

 

OM-D E-M5 Mark III 12-45mm F4.0 PROキット

コンパクトなボディに、防塵防滴性能を付け加えてしまったモデル。手ブレ補正も強力。F4.0固定のレンズは防塵防滴仕様。天候変化の激しい登山用途としては魅力のあるカメラだが、668gの重さが気になる。

 

 

ソニーVLOGCAM ZV-E10L パワーズームレンズキット

YouTuberにも人気なα6000シリーズをベースとした動画撮影向けのモデル。EVFが廃止された分だけ軽量化され、液晶がバリアングルになって自撮りがしやすくなった。ウィンドスクリーンが付属するのが嬉しい。パワーズームは使いにくい。

 

 

ソニーα6400 ILCE-6400L パワーズームレンズキット

α6000シリーズのミドルクラスがα6400。コストを抑えるならα6100、手ブレ補正が欲しい場合はα6600というように用途に応じて選択できる。ソニーはAFが優秀で、動画を撮る方にも好評なカメラ。チルト液晶だが使用するシーンによって適している液晶が違うので好みによる。

 

 

FUJIFILM X-E4 レンズキット

ミニマルなデザインは見栄えがするが、グリップの引っかかりがないと、うっかり落としてしまいそうなのが難点。それでいて手振れ補正がついていないのがデメリット。独自の「フィルムシミュレーション」は魅力。

 

 

FUJIFILM X-S10 XC15-45mmレンズキット

小型軽量ボディに機能を詰め込んでいる万能モデル。はじめてのAPS-Cとしておすすめできる。

 

 

ニコンZ fc 16-50 VR SLレンズキット

フィルムカメラニコンFM2を思い出させるデザインはいまさら感が半端ない。軍艦部に配置されたダイヤル類はなじみのある形。ニコンはファインダーが素晴らしい。レンズはコンパクトになる沈胴式で、手ブレ補正がつく。

 

 

EOS Kiss M2 EF-M15-45 IS STM レンズキット

一見してKissだとわかる安定のモデル。丸みのあるボディはグリップがしやすい。標準ズームレンズに手振れ補正機能がつく。

 

 

ソニーα7C ILCE-7CL ズームレンズキット

フルサイズセンサー搭載の一眼レフとして世界最小・最軽量のモデル(2020年9月時点)。同社のAPS-Cカメラα6000シリーズに匹敵する小型軽量なボディにフルサイズセンサーを積んだ。EVFは見づらいが、バリアングル液晶は便利。コンパクトなった分だけ、グリップが浅く持ちにくいのが難点。

 

 

小型軽量のミラーレスカメラなら登山でも負担にならない

僕は、以前はリコーのGRDやパナソニックのLX5といったコンデジを旅行用途で使用していました。その後、画質を上げたかったためフォーサーズのGX7MK2を使うようになりました。コンデジと比べると2周りほど大きなボディになってしまったのですが、画質は上がりましたし、それほど負担を感じることなく持ち運びすることが出来ているので満足しています。

コンデジの性能も上がってきましたが、登山や旅行での思い出を綺麗な写真や動画で残すなら小型のミラーレスカメラのほうがおすすめかなと思っています。

最後まで読んで頂きましてありがとうございました。