モンベルのシュラフ(寝袋)を比較
長年モンベルのシュラフ(寝袋)「ダウンハガー #3」を使ってきたが、寒がりなのでもう少し暖かいモデルが欲しかった。
モンベルのお店で店員さんにお願いして、実際にシュラフのなかに潜り込んでテストしてみた。
比較したのは以下の4つ。
・ダウンハガー 800 #3
・ダウンハガー 800 Women's #3
・ダウンハガー 800 #2
・ダウンハガー 900 #2
(番外 ダウンハガー 900 #3)
※表は2017年6月20日現在
『ダウンハガー 800 #3』は基準のシュラフ
「夏の高山から冬の低山キャンプまで一年を通して使えるトータルバランスに優れたモデルです」
モンベルのシュラフと言えばこれだろう。
昔から、モンベルの3番は3シーズン使えるシュラフとして定番だった。
そして、今回ショップに行った際も、店員からこの『ダウンハガー800 #3』がおススメだと言われた。
ぼくは、夏の低地キャンプでは『ウルトラライトアルパインダウンハガー #5』を使い、高地や秋冬のキャンプでは『ダウンハガー #3』を使ってきた。
しかし、寒がりのぼくは#3では眠れないことが多かった。
そこで、『ダウンハガー800 #3』を基準にして、暖かいモデルを探す。
足元暖かな『ダウンハガー800 Women's #3』
「女性が快適な睡眠をとれるように設計された軽量スリーピングバッグです」
レギュラーモデルよりも、長さが短くなった分だけ、大きさ、重さ、お値段がそれぞれ若干低いのが素晴らしい。2トーンのカラーも意外とかわいい。
レギュラーモデルとの大きな違いは、足元のダウンの量。
女性は男性に比べて筋肉量が少ないため、発熱量が少ない。そこでレギュラーモデルと比べて足元のダウン量を20%アップさせたのが『ダウンハガー800 Women's #3』なのだ。
これは、足元が冷えやすい自分が#2を選ぶよりも良い選択だと思った。
しかし、いざ潜り込んでみると、痩せ型の自分でも横幅が狭く感じた。
小さくて暖かい『ダウンハガー 900 #2』
「冬季登はんや縦走など、積雪期の登山で幅広く使用できる汎用性の高いモデルです」
単純に『ダウンハガー 800 #3』より暖かいモデルを選ぶなら、『ダウンハガー 800 #2』になる。
しかし、手元で#2と#3を比較してみたら、収納サイズにかなりの違いがあることに愕然とした。「シュラフだけでザックの中が埋まってしまう…」という印象だ。#3を選ぶ人が多いのは、リミット温度を考慮してのことだろうが、収納サイズに抵抗を感じる人も多いのではないだろうか。
一方で、『ダウンハガー 900 #2』は表のとおり、収納サイズは『ダウンハガー800 #3』と同じ。重量は58g重くなるものの、大きなアドバンテージだ。
ところで、800#2と900#2は、ダウンのフィルパワーが違う。同じ2番だが、本当に同じ暖かさなのか疑問に思った。これも、実際に潜り込んで試してみた。すると、800#2と900#2に暖かさの違いは感じなかった(店内だからよくわからなかったのもある)。900#2は、表面の生地が薄くなっているので質感が違う(旧モデルだからか?)。軽量化のためにチャックは首元から腰までの半分に省略されているが、出入りの不便は感じなかった。
番外編『ダウンハガー900 #3』
「究極の保温性と軽量性を併せ持ち、快適性も極めたフラッグシップモデルです」
『ダウンハガー 800 #3』の上位互換はコレになる。#3の暖かさが丁度良い人は、重量が軽くも収納サイズも小さくなる900を選びたい。
まとめ
結局は、『ダウンハガー 900 #2』を選択した。
基準の『ダウンハガー 800 #3』よりも暖かいのに、収納サイズが同じであることが決め手になった。重量は若干重くなるが目をつぶる。
#2は、いつかは買わないといけないと思っていた。
しかし、シュラフに5万円を出すのは辛過ぎる。モンベルに行ったらアウトレット(旧モデル)商品があったので、これからのテント泊を考えて思いきって購入したというわけだ。
喉元過ぎれば何とやらで、「買ってしまえば大金をはたいたことも忘れてしまうだろう」と思ったが、それは間違いだった。3か月過ぎても、いまだに「これに5万円も出して良かったのか」という思いが残っている。
横浜のモンベルを出た後は、珍しく観光らしいことをした。
中華街の店頭で肉まん、北京ダック、焼小籠包を食す。鵬天閣の焼き小籠包が美味かった。
(3月)