天幕ほしぞら

テントに泊まる登山とロングトレイルの旅

『ジャパンキャンピングカーショー 2017』に行ってきた

アウトドアの前線基地

キャンピングカーは、アウトドアの前線基地だ。

登山や釣りに行く際、金曜の夜に出発し、現地で前泊できる。あいにく雨が降り出したら、車に閉じこもって本を読んだり、毛ばりを巻いたりすればいい。雨の森を眺めながら、コーヒーを飲むのも贅沢だ。一日の終わりには、今日あった出来事をブログにまとめる。

買ったときのことを想像するだけで、色んな遊び方の発想が湧いてくる。そんな道具はあまりない。

 

キャンピンクカーショーへは、九州に住んでいた一昨年に行ったことがある。

今回は千葉の幕張で行われた『ジャパンキャンピングカーショー 2017』に行ってきた。

 

ジャパンキャンピングカーショー

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会場の幕張メッセには11時前に到着した。10時スタートのはずだが、会場はすでに混雑していた。

会場では、ほとんどの車の内部を見ることができる。こういう場でも緊張してしまうタチだが、来場者が多かったので、係の人が寄って来ることはなかった。リラックスして気になった車をたくさん見学させてもらった。

 

歩いていると、犬を何匹も連れた人と多くすれ違った。言い方は悪いが“高そうな”ワンコ達だ。「キャンピングカーを買える人は富裕層だったか」といまさらに納得した。中には1000万以上するキャンピングカーもあるのだ。内装はホテルの一室のように煌びやかで、ぼくの部屋より豪華だったりする。とびきりデカいヤツがあったのでじっくり見てやろうと足をかけると、すかさず「受付してください!」と制止された。癪に障ったので、受付はしなかった。

 

一方で、軽自動車をベースに改造された軽キャンパーには、定年後らしきオジサンたちが群れていた。家に居場所がなくて、1人旅でも考えているのだろうか(失礼)。でも、バスのようなキャンピングカーは多くの人が持て余すだろうし、こちらの方々に親近感を持った。

 

旅に出たいキャンピングカー5選

ぼくが気に入ったキャンピングカーをランキング形式に紹介したい。

個人的に車中泊する車に求める仕様はこんな感じだ。  

 

tenmakuhoshizora.hatenablog.jp

 

5位 AIRSTREAM/SPORT 16

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近未来的なフォルムが目を引く。その中でSPORT16はこじんまりとしていて可愛いモデル。

インテリアはアメリカンでレトロな雰囲気。ベッドは家仕様で熟睡できそうだ。

道具はAIRSTREAMには入らないから車に乗せるとして、果たしてぼくの車で牽引できるのか?

 

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http://airstreamjapan.co.jp/sport/#tp

 

4位 OMC/銀河

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北海道を1か月旅したときに、多くのキャンピングカーを見た。

そのなかで気に入ったのは、ハイエースなどの普通のバンをキャンピング仕様に改造してあるもの。パッと見に「誰か泊まってる」と思われない車は目立たなくていい。このタイプを「バンコン」と言う。

 

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『銀河』は、九州の展示会でも気になって覚えていたモデル。

内装の色は嫌いだが、家具がいい。ぼくは、2段ベッドとテーブルがあれば、他は要らない。使わないギャレー(水が出るシンクの部分)を取っ払うと大きな荷物スペースになる。

http://www.omc-camper.co.jp/new_cars/ginga

 

3位 Vehicleビークル/グランベル

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『グランベル』はキャラバンがベース。

ギャレーと仕切りが無ければ、折り畳み式のカヤックや自転車などが余裕で入りそうだ。

後ろの座席も一人分でいい。運転席からテーブル、そして2段ベッドへと移動しやすいレイアウトになり『銀河』よりも使いやすくなる。

http://vehicleweb.co.jp/lineup/granbell-2/

 

2位 フィールドライフ/Balocco

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軽自動車は、コンパクトで取り回しがしやすい。

見た目がポップな車は中を覗きたくなる。

 

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『Balocco』のインテリアは狭いが、一人で利用する分にはちょうど良いサイズ。登山程度の荷物なら問題ない。釣りだと濡れたウェダーや釣竿をどこに収納すべきか迷うだろう。

 

ベッドを準備する手間が面倒。また、天井(ポップアップルーフ)を持ち上げる必要があるのと、テントの消耗も気になる。ただし、天井が畳める分だけ、走行時に風に振られることは減る。

冷蔵庫とギャレーはいらないから、収納にしたい。

「ザ・現実的」な選択肢。

http://www.fieldlife.co.jp/new_cars/new_balocco/index.htm

 

1位 MYS ミスティック/J-cabin Mini W

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「感動しました」とビルダーの人に言わずにいられなかったのが『J-cabin Mini W』。

ドアから内部を覗いて、軽自動車とは思えない広々とした空間に驚いた。中に入ると、山小屋風の内装に圧迫感はなく、心地よさがある。

 

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年配の方がベッドの広げ方などを実演してくれて親切だった。

ベッドはスライドさせる手間はあるものの簡単にできる。壁面には断熱材が入っていて、合板などの素材でサンドイッチされているという。換気のファンは、天井に2つ付いていた。外装はレトロで可愛い。ドアが後部にあるので、回り込む必要がある。

気になるのは、背が高いから風に振られること。

心が揺れ、汗をかいた。2016年度グッドデザイン賞。

http://www.mystic.ne.jp/camper/j-cabin_mini_series/j-cabin_mini_w

 

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