コッヘル(クッカー)で米を炊く
この1か月間は、キャンプで使うコッヘル(クッカー)という鍋を使って米を炊いている。
なぜ、わざわざコッヘルで米を炊いているかというと、現在、世界一周旅行をしたときに使ったモノだけで生活する実験をしているからだ。
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実は、鍋で米を炊くことはさほど難しくはない。
『かまどさん』という土鍋を使うようになってから、それがわかった。
米を洗って、分量の水をセットするまでは炊飯器と同じ。
『かまどさん』の場合は、中火で12分、蒸らし20分で美味い飯が炊ける。
しかし、土鍋はとにかく重い。洗うのが大変だし、場所も取る。扱いづらいのがデメリット。
でも、ぼくはそのデメリットを受け入れて、メリットのほうを取ることにした。この1年間は炊飯器を使っていない。
土鍋の経験を活かし、コッヘルも同じ要領で炊いた。
それをアレンジしたのが、下の行程になる。
ストームクッカーで米を炊く方法
0. 米を炊く準備
今回の炊飯で使う鍋は、『ストームクッカーS・ULハードアノダイズド』。
ストームクッカーは燃料にアルコールを使うが、今回は日常的に使うことが目的なので都市ガスのコンロを使う。
計量カップは、同じくキャンプ用品のDINEX (ダイネックス)のマグカップを使った。
「米1合」と「水200ml」が分かるように、油性マジックで目印をつけた。
1. 米を浸水させる(1時間)
コッヘル(クッカー)で炊いて、いつも不満だったのは米に芯が残ってしまうことだった。
今までの浸水時間は30分間だったが、1時間浸水させることで芯は無くなることがわかった。
2. 中火で沸騰(3分半)
鍋を火にかける時間は12分。タイマーを12分にセットする。
鍋に蓋をする。
ストームクッカーの蓋は、フライパンを裏返して使う。しかし、フライパンを蓋として使ってしまうとおかずを作るのに不便だ。ぼくは100均で買った蓋を使っている。どちらを使っても炊き上がりに差はない。
中火(火が鍋底に付くぐらい)で沸騰させる。
沸騰するまで、3分半。蓋から蒸気が噴き出すのを待つ。
<Point>
鍋のなかの圧力が増すと、米の芯がなくなったり、甘みが増すそうだ。
考えてみると、炊飯器は圧力がかかる仕組みになっているし、土鍋も蓋が重い。
しかし、コッヘル(クッカー)は軽量に作られていて蓋が軽いので、どうしても蒸気が漏れてしまう。同じように、重しをしたほうがいいかもしれない。そういえば、林間学校の飯盒炊飯では割れない石を乗せた記憶がある。
ぼくは、蓋を開けた缶詰やレトルトカレーのパックを重しにして、同時に温めることを試した(試す人は自己責任でやってください)。
3. 弱火にする(8分半)
蓋から勢いよく蒸気が噴き出し、吹きこぼれたら、即、弱火にする。火が消えてしまう直前まで火を弱めた。
10分ぐらいから噴き出す蒸気の勢いが落ちてくる。
11分で蓋をあけて、中の様子を確認。あぶくが見えたら、まだ水分が多い。蒸気がさらに弱々しくなる。
12分で蓋をあけ、あぶくが無いことを確認。同時に、チリチリと音がしたら火を止める。
<Point>
以前は、弱火にしたあと、たまに蓋を開けてはスプーンでぐるぐるかき混ぜる方法をやっていた。この方法だと焦げ付くことがないし、常に中を確認できるので安心だ。でも、かき混ぜなくても焦がしたことはない。
4. 蒸らし(12分)
火を止めて、蓋をしたまま蒸らす。タイマーを再度12分でスタートさせる。
蒸らしの時間は、少なくできるかもしれない。きりがいいので12分ということで。
まとめ
ストームクッカーで米を炊いてみたが、土鍋の美味さを超えることはできなかった。炊飯器の開発にも苦労があるようだから、そう簡単には上手く炊くことはできないということだろう。
ほかにも、コッヘル(クッカー)を持っているし、熱源も変えたいので、これからいろいろと試してみたい。